帰省したら真っ先に向かうらしい

今や国民的人気を誇るカレーライス。日本では明治時代に日本海軍がメニューに取り入れたのが元祖で、レストランでは明治10年に「東京風月堂」が提供したのが最初といわれています。
全国各地で様々な方向性で広がりましたが、帯広では、ご当地的な位置づけで、親しまれています。

それが「インデアン」。帯広の方なら誰もが知っているといわれる有名カレー専門店です。明治32年創業である地元の人気レストラン「ふじもり」が、昭和43年にカレー部門として1号店をオープン。今では帯広、釧路合わせて12店舗へと成長しました。

a-obi0101
今回は「まちなか店」にご訪問です。
まちなか店というだけあり、帯広駅から徒歩約5分。ホテルや飲食店などが多い、帯広一の地域に店舗があります。インドのタージマハールを彷彿とさせる、といいますか、ちょっと異国情緒もただよう一戸建て。

a-obi0102
店内も天井が高く、ゆったりとしたカウンターに、ボックス席もあり、ひとりでもファミリーでも気軽に来れる雰囲気。実際に伺った際には、ビジネスマンから家族連れまで幅広いお客様がカレーを召し上がっておりました。
店内には様々なアメリカ映画のポスターが飾られています。店長さん曰く「創業の昭和43年当時は、特にアメリカ映画がブームで、その雰囲気を大切にしている」とか。料理だけではなく、空間の楽しさも、「まちなか店」の魅力のひとつですね〜。

a-obi0103
さて、メニューですが、
インデアン、野菜、ハンバーグ、エビ、チキン、カツ、シーフード。
それぞれに中辛、辛口、大辛、極辛あり(同料金)。

それぞれに美味しさがありますが、とりあえず屋号のついた「インデアン」を「中辛」で。

a-obi0104
そして登場!
いいですね〜。ビジュアルからして安心感ただようというか。
お店の説明文によると……
「インデアンのカレーは高級レストランのように特別の日に選ばれるものではないかもしれません。
だけど月に何度も足を運んで下さる常連さんがいたり、晩ごはんにとお鍋を持ってルーを買いに来て下さるお母さん達がたくさんいらっしゃいます。
そんな風に皆さんの生活に溶け込んだ存在であることに、私達は喜びを感じています。おふくろの味とも違うどこか懐かしくてあたたかい「十勝の味」をご賞味下さい」

a-obi0105
それでは、一口。
……いやいや、ぜんぜん庶民の味じゃないですよ。これ、見せ方がほのぼのとした学食的というか食堂的なステンレスの器なので、気軽に見えますが、これをですね、例えば磁器の高級な白い器とかで、さらにちょこんと薬味で彩りをつけたら、大変な事に!
また説明文発見。
「仔牛の肉にさまざまなスパイスを加え、まろやかさとサラリとした辛さを楽しませてくれるインデアン……」
しっかりとしたビーフの旨みと、芳醇なるルーのとろみ、そしてなんといってもカレーの命である香辛料のバランスの良さ!
これで399円!!しかも税込!!

a-obi0106
せっかくなので「シーフード」もいただくことに。
こちらはエビ、帆立、アサリなどが加わり、ルーに魚介の旨みもプラスされています。ナスやピーマンも相性がいいですね。これもいい!

a-obi0107
ふと思ったのですが、これ、ごはん自体もおいしいですね。
と思って伺えば、道産米だそう。そして一度に30人分くらしか炊けないそうで、それをなんども繰り返しているとか。なるほど、そのためにいつも炊きたてのごはんが提供されているのですね〜。

他にも「野菜カレー」はルーに野菜の旨みがさらに溶け込んでいるとか。
ひとつのルーで、ビーフやらシーフードやら野菜やらでバリエーションを持たせているのかと思いきや、違うのですね。さすが「インデアン」。

a-obi0108
そして、卓上には「ホットオイル」なる調味料が。確かに激辛までバージョンがあるものの、途中で辛味をつけたいという時には重宝しますね。

a-obi0109
a-obi0110
しかも、福神漬け、ガリ(紅生姜)、シソと刻み大根の漬物まで。
至れり尽くせり。
「他から帯広に帰ってきた方は、家に戻る前にまずお店に寄って下さる方も多いですね」という声に、妙に納得したのでした。

a-obio111

おいしかった!
ごちそうさまでした!

インデアン まちなか店
北海道帯広市西2条南10丁目
0155−20−1818
11:00〜22:00
年中無休(ただし元旦は除く)
インデアン 399円
シーフード 703円


[帯広編]目次へ戻る
http://hants.livedoor.biz/archives/51958822.html