日本屈指の真剣ラーメン

ラーメンに限らず、うどん、パスタ、ピザ、パンなど、様々な料理に小麦粉が使われています。普段なにげなく頂いていますが、ふと気づくと、その汎用性は凄いものがあります。私は仕事がら、小麦粉の製粉会社さんとも懇意にさせて頂いておりますが、はっきり言えば、奥が深すぎて良くわかりません。
強力粉、中力粉、薄力粉などの分類ならまだしも、
ASW、カナダ産、アメリカ産などの産地ならまだしも、
国産でも夢2000とかハルユタカとか銘柄ならまだしも、
製粉会社ごとにブレンドした商品名となってくると、種類が多すぎて、把握し切れないです。
でも、逆にいえば、追求し出すと、止まらなくなる楽しさがあるのも、事実。
そんな飲食店が、帯広に。それが「小麦の木」です。

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以前は帯広市西十六条南に店を構えていましたが、「ばんえい十勝(いわゆる、ばんえい競馬場)」内の「とかち村」という飲食と産直市場などのあるショッピングモールに移転しました。

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外観には「十勝拉麺LABO 小麦の木」の文字が。
以前はラーメンに限らず、うどん、ピザなどもあって、広々とした空間だったのですが、こちらはカウンターと、テーブル席が2卓のこじんまりとした作り。
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それでも「洞窟をイメージ」した店内は、以前同様に独特な内装。こちらも手作りで、数か月かかったとか。

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「子どもが生まれたんで、広い店舗が大変になっちゃって、こじんまりとやっていこうかと」と笑います。でも、実は、自ら畑で野菜なども作っていて、それも忙しいみたい。なので、今は、ランチタイムのみの営業。

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メニューを拝見すれば「地粉ラーメン」「溜味噌ラーメン」「十勝牛乳ラーメン」「麺喰い丼(汁無しラーメン)」の文字が。もっとも「LABO」、つまりは工房なので、メニューはどんどん変わりそうな雰囲気。営業時間や定休日なども流動的な感じが。

「地粉ラーメン」を頂きました。
まろやかなスープは動物系の旨みと優しさが活きています。ラーメンのスープというよりも、洋食やさんの「スープ」的な方向性。
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麺が、一見、普通に思えて、一口すすると「あれっ?」と。つるんとした口あたりながら、噛みしめれば小麦粉の良さが、あくまで優しく顔をのぞかせます。
自家製麺はもちろんなのですが、メニュー表によると「かん水、保存料、乳化剤を使用せず、一般的な中華麺の6倍程手間をかけ撹拌・のばしをおこなった、体に優しい麺」だそう。
でも、何かが違う……
そこで伺うと、「圧(あつ)、かな」と。あぁ、麺帯を作る際に圧力をかけてぺったんこな帯状のものを作る工程ですね。ラーメン店だと麺帯というのを作った後、それを何度か再度合わせてまた圧をかけていくという作業を行う店舗があります。
簡単にいえば、ミルフィーユのように何層にもなるというもので、極細麺でも4層構造になってるものとかがあったり。
「何回繰り返すんですか?」
「20回」
……そんなに繰り返す店舗を、初めて聞きました。
「そのくらいやっていくと、表面がつるつるになっていくんですよ」と、嬉しそう。

いやぁ、奥が深すぎます。勉強になりました。

ちなみに「ばんえい競馬」は、今、開催中ですが、土日月のみ。
私が行った時間帯は、やっておらず、ほのぼのとした空気が流れておりました。
(ミニ動物園もあります♪)
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おいしかった!! ごちそうさまでした!!

十勝拉麺LABO 小麦の木
北海道帯広市西13条南8−1 ばんえい十勝 とかち村
0155−66−7059
11:30〜14:30頃
定休日:水曜日
地粉ラーメン 700円



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