ヨコイの歴史が、あんかけスパの歴史

1日め1軒めに向かった先は……
ヨコイ 錦店 ♪♪

名古屋には独特の料理文化があって、それらはいわゆる「名古屋めし」と呼ばれています。
中でも「あんかけスパ」は筆頭株的存在。

ヨコイ初代の山岡博さんが親戚と共に「そ〜れ」というレストランを共同経営していた1961年に生み出したのが「あんかけスパ」。
その後、1963年に独立して『ヨコイ』を始めました。
なので「あんかけスパ」の元祖として名高いです。
今は住吉店、錦店の2店舗あり。今回伺った錦店は、次男である横井竹志さんが店長さん。
こちらも創業以来約40年という大御所です。

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錦通りのビジネス街、繁華街に位置する外観はモノトーンで、一見するとレストランとは分からないような雰囲気。
しかも「あんかけスパ」専門店ではなく、「スパゲッティ・ハウス」なんですね。

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店内はカウンターとテーブル席。
これまたシックな佇まい。

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メニューを拝見すれば、様々な種類のあんかけスパが。
ちなみに、メニューには「あんかけスパ」とは書いてありません。
スパゲッティーです。
ソースも、オリジナルミートソースというのが正確なところ。

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さっそくオーダー。
「ミラカン」

独特のメニュー表記です。
ハム、ベーコン、赤ウィンナー、マッシュルームなどの肉類が載るのが「ミラネーズ」
オニオン、ピーマン、マッシュルーム、トマトなどの野菜が載るのが「カントリー」

その両者が組み合わさったのが「ミラカン」
一番人気の商品です。

オーダーすると最初に登場するのが、りんごをかたどった木の器に、ポテトサラダとコールスロー。

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そして「ミラカン」登場!

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たっぷりのソース(あん)がかかっています。
ミートソースの改良版と言われていますが、改良というよりも、もはや別物。
ベースはトマトなどだそうで、胡椒の辛味と、程よい甘み。
最初いただいたときは驚きましたが、思い出したように食べたくなるんですよね。
でんぷん質のとろんとしたとろみが、麺や具と絡みます。

麺は極太。2.2mm。
今でこそ「ロメスパ」なるジャンルが流行っていますが、これが半世紀前からあるところが凄いです。
パスタは神戸のほうで作ってもらっているそうですが、当初、「こんな太いのは売れない」と言われたそう。でも今では大評判。

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この麺、敢えて、茹で置きだそうです。
そうなんです。この手のタイプは予め茹でて、水で締めて置いておく。
オーダーが入るとそれをラードで炒めていきます。
こうすることで、独特のもちもち感が生まれるんだとか。

次に
「カントリーピカタ」

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こちらは、「カントリー」に「ピカタ」と呼ばれる豚肉の黄金焼きが載った一品。
ベースのソースや麺は同じですが、豚肉の黄金焼きが。小麦粉にチーズと卵を合わせて焼いたのがピカタ。優しい食感。

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それにしても、相変わらず大盛況。
名古屋人のソウルフード的味わいの『ヨコイ』なのでした。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


スパゲッティ・ハウス ヨコイ 錦店
愛知県名古屋市中区錦3−14−25
052−962−5855
11:00〜15:30(15:00L.O) 17:00〜22:00(21:35L.O)
祝日11:00〜15:00(14:45L.O)
定休日:日曜日
ミラカン Volume1 900円、 Volume1.2 950円  Volume1.5 1000円
カントリーピカタ Volime1 900円、 Volume1.2 950円、  Volume1.5  1000円

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