宮崎名物「チキン南蛮」を正統派洋風レストランで味わう


宮市の中心街にある、ワシントンパームヤシが並ぶ橘通り。それと垂直に走る一番街のアーケードを抜けたところに、『爛漫(らんまん)』は、あります。
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創業は1978年なので35年前。
松田誠喜さんは秋田の出身。東京で会社勤めをしていた頃、かつて宮崎県知事や衆議院議員をなさっていた相川勝六氏と出会い、相川さんが「宮崎は、いいところだよ!」とおっっしゃる言葉を聞き、宮崎に移ることを決意したそう。
その後、宮崎に3日ほど滞在し、また東京に戻った後、宮崎交通系列のレストランに紹介状を書いてもらって転職するはずが、『おぐら』と出会って、修業を許され、そして独立。
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『おぐら』といえば宮崎の洋食チェーンの老舗で、宮崎の名物料理「チキン南蛮」を全国区にしたことでも有名です。松田さんは、その『おぐら』の初期メンバーのひとりということですね。

この場所は、映画館があったところを取り壊してビルにしたそうで、この一区画だけ空いていたそう。今でこそ、繁華街の一画ですが、当時は結構、真っ暗だったとか。
それでも、それから35年。ずっと続く洋風レストラン。
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こちら『爛漫』でも「チキン南蛮」は、もちろん大評判。さて、運ばれてきました。
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油で揚がったチキンに、タルタルソースが、量も多めに、とろりとかかっています。
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いただけば、甘みが出るようにとラードで揚げられた鶏肉は、醤油と砂糖、酢などを用いた南蛮酢に浸かり、優しい甘酸っぱさも。
こちらでは、基本的に丸鶏のムネ肉を用いているそう。しかも若鶏。なので、見た目的には重く見えるかもしれませんが、実際には思ったよりも軽く、爽やかで、そしてジューシーな仕上がり。
そこに卵と酢、油で自ら作ったマヨネーズに、みじん切りのキュウリや玉ネギなどが合わさり、塩コショウで味を整えたタルタルソースが、これまた爽やかにかかります。
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伺えば、これが本来の「チキン南蛮」の味だそう。
もっとも、このタルタルソースの味を作り上げるのに、全国各地のタルタルソースを仕入れて研究したとか。そんな真面目さが、おいしさになっているわけですねー。
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「チキン南蛮と豚生姜焼き」のセットのように、セットものになると、チキン南蛮の鶏肉は、もも肉を使うそう。なるほど、小さめだともも肉の良さが活きて、ボリューミーなタイプだと、それだとちょっと重くなるので、ムネ肉を用いるという事ですね!
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ちなみに『爛漫』とは「花が咲き乱れる」という意味だそう。「お客様を花に見立てて、お客さんで賑わうお店になればいいなと思って名づけました!」と松田さん。
素敵な洋風レストランでした。

おいしかった!! ごちそうさまでした!!

グリル 爛漫
宮崎県宮崎市中央通り6−3 ウエストビル1F
0985−28−4011
11:30〜13:45(L.O) 18:00〜20:45(L.O)
火曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
特製チキン南蛮(ライス付き)1050円

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