「ザンギ」発祥の店で、鶏から揚げをガブリ


全国各地を回っていると、その土地くらいしか聞かないようなメニュー名に出くわす事があります。
例えば、
大阪などの「おばけ」(サラシクジラのこと)。
福岡は久留米のやきとり「ダルム」(腸、いわゆるシロのこと)。
そんな独特なメニュー名のひとつが「ザンギ」。

名称は中国料理の「炸鶏」(ザーギー)に由来し、食した者に「運(ん)」がつくようにとの思いを込めて名付けられたそう(『くしろザンギ食べ歩きBOOK』より)。

その元祖と言われる『鳥松』を訪問しました!
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店内はコの字型のカウンターのみ。
昭和35年創業というから、もう50余年の歴史があります。
でも、その前からお店はあったそうで、当時は「やきとりやさん」だったとか。
それが、鶏のブロイラーができて、ザンギを作るように。
おお、その話は「やきとり文化」の発展の話と似ています。
もともと鶏は地鶏しか無く、高級品でした。それが、昭和30年代にブロイラーが誕生して、鶏が安価で手に入るようになり、一気にやきとり店も増えたのです。
なるほど、それで気軽にザンギも作れるようになったというわけですね!
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17時にオープン、と同時(というよりも少し前から並んでいる)に、お客様がどんどんと来る、大評判店。
持ち帰りもできるんですねー。
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奥の席を陣取り、厨房を眺めると、フライヤーが熱されています。
「あぁ、あれで揚げるんだな」と、期待でワクワク。
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とはいえ、鶏肉を単に揚げればよいというわけではなく、まずは胡椒、次に塩、そしてタレにつけて、衣をつけ、それからようやく揚げられるというわけ。
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ご主人の高倉悟さんが、せっせと、下味に漬け込んだ鶏肉を入れ、揚げて行きます。
いただくほうは嬉しいですが、高倉さんは熱くて、大変そう。油も跳ねるし。でも、開店から閉店まで、ずっとフライヤーの前でザンギを揚げ続けます。
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わぁ、そろそろ揚げ時。香ばしい薫りが、店内にさらに充満。
平ざるを用いながら、取り出していきます。
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おお、どっさりと完成です!
「ザンギ」とは、いわゆる唐揚げの事で、鶏の他にもクジラとかいろいろ。
今回は鶏です。というよりも『鳥松』は元祖で、鶏しかありません。
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まずは「骨なしザンギ」をいただきました。
ジューシーな味わいの鶏肉と、サクサクの衣。
けっこうしっかりとしたボリュームと味、弾力に驚きます。
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卓上のウスターソースをかけるのも、また一興なり。他にも各種調味料あり。
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それにしても、ジューシーさが格別。
下味や鶏肉本来の美味しさもさることながら、揚げている油が違う気が。
そこで伺えば「ラード」だそう。なるほど、それでさらにコクが加わるのですね!
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もっとも、骨なしタイプは、もともとは無かったそう。
「ザンギといえば骨付きが当たり前だったけれど、時代の流れでね。今は魚まで骨なしが売っているし。中には、魚は切り身で泳いでいると思ってる人までいるしね」と高倉さんが笑います。

では「骨付きザンギ」も。こちらでは「ザンギ」といえば「骨付き」。
おお、ワイルドですねぇ。骨付きカルビと同じ意味合いですが、骨の周りはより美味しさが。食べづらいという方もいらっしゃいますが、美味しさという観点からは、そんな事を言っていたら、なんてもったいない♪ まさに「骨までしゃぶる」勢いで、堪能できます♪
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近年は「社団法人 くしろザンギ推進協議会」も発足。
「くしろザンギ食べ歩きBOOK」を作成したりと、幅広い活動をなさっています。
ますます盛り上がる「ザンギ」。『鳥松』を筆頭に、全40軒、食べ比べるのも楽しそうです!


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


鳥松
北海道釧路市栄町3−1
0154−22−9761
17:00〜24:30
定休日:日曜日
ザンギ 580円
骨なしザンギ 690円
お酒 300円


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