アットホームな、生パスタ専門店


巷で、良く、「立地が悪いから」とか、「もうすこし駐車場が広ければ」とか、いろんなマイナス要素が売り上げに影響を与えるとか、良く聞く話じゃないですか。
でも、「おいしければ、場所は関係ない!」という1軒が、青森市内に、ありました♪

『Konkitchen』
ほぼ、ランチしか営業していない、“生パスタ”専門店。
場所は、青森大学の近所。大学周辺というと、一見、聞こえは良いですが、大学生はそんなにお金があるわけでもなく、リーズナブルな料理じゃないと、難しいんですね。しかも、『Konkitchen』の場所は大学の裏にあたるので、なかなか通りがからないところ。あと、大学って夏休みなどの、お休みの期間がとても長いんです。
なので、飲食店にとっては決して良い場所とはいえないというのが定説です。

でも、大盛況なんですよ。
ランチ時、行列が!!a-ao0701


こちらは、オーナーシェフの今 計実さんと奥様、そして看板娘の莉乙那(りおな)ちゃんが切り盛りする、家族経営。そんなアットホームな雰囲気も魅力。a-ao0702
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実はこちら、今さんの実家なんです。1階部分の、お父様の部屋などを改装して、店舗にしちゃったというわけ。お父様は宮大工さんだったので、内装とかテーブルとかも、みんなで手作りしたとか。

生パスタも手作り。うどんを作るように、捏ねていきます。全卵も用いています。
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話を伺って驚いたのですが、今さんは高校の調理科を卒業後、コンビニエンスの店長をなさっていて、一時は90数キロの体重があったそう。そして糖尿になってしまい、一時は昏睡状態にまで。その後、身体を鍛えたり、食事制限をしたりして、奇跡的に完治。そんな経緯があり、特に「健康」を意識した料理店を開こうと決意したそう。

「フレンチ、イタリアン、和食、うどん、ラーメンなど様々な料理店で働きました」と、今さん。特にうどん店が長かったとか。
「そんな中、イタリア料理はもともと家庭料理ですし、自分が思っているイメージに合っていたので、始めました」

とはいえ、東京や札幌、仙台ならまだしも、ここは青森。
まだまだ生パスタを食べたことのない方も多い地なので、まずは生パスタを知ってもらうところからのスタートになるわけです。
しかも、青森は新しい文化がなかなか受け入れられない地と言われています。
でも、大盛況なわけです。いろいろと勉強になります。
ちなみにお客様は、奥様たちやカップルなどが多いそう。それと、大学生が時々。

4種類ある生パスタランチのうち、「カプリチョーザ」をいただきました。
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このメニューだけは、日替わりパスタ的な位置づけで、常に内容は変わるそう。
今回いただいたのは、リングイネにイタリア産のトマトやシチリアの岩塩などがベースのソース。やや甘めに仕上げてあります。にんにくは青森産。もちろん化学調味料は不使用。
なにぶん、「健康」を意識しているので、「医食同源」がテーマで、野菜も採れる料理をと、けっこう野菜をとりいれるのも今さん流。今回は、野辺地町の「やませこかぶ」も使用。これは「野辺地葉つきこかぶ」とも呼ばれる、かぶ。
パスタに“かぶ”が合うなんて、超驚き。
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パン、スープ付き。
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ほかにも「ハモンセラーノ・アッフェタート」も。
いわゆるイタリア直送の、豚肉を塩漬けして熟成させた生ハムです。
オーダー後に、今さんが切ってくれます。
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『Konkitchen』のある幸畑(こうばた)地区は、ごたぶんにもれず、過疎化が進んでいる地域。そんな幸畑の活性化にもなれば、と熱く語る今さんが印象的でした。

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おいしかった!!! ごちそうさまでした!!!


Konkitchen(コンキッチン)
青森県青森市幸畑2−1−2
017−752−6544
11:00〜15:00(14:30L.O)
15:00〜17:00(カフェタイム・完全予約制)
17:30〜21:00(20:30L.O)(半予約制。営業しない事も多いので電話が確実)
不定休
生パスタランチ(カプリチョーザ)(パン、スープ付き) 890円


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http://hants.livedoor.biz/archives/51999756.html