明治から続くすきやきの老舗


浅草は街自体に歴史が古いゆえ、老舗の料理店も多く存在する地。
こちら「ちんや」も、その1軒です。もともとは江戸時代に、諸大名や豪商に狆(ちん)などの愛玩動物を納め、獣医も兼ねていたところから「狆屋」と呼ばれていたそう。それが、明治13年に料理屋に転じ、「ちんや」をそのまま屋号に。その後明治36年にすき焼の専門店に。
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玄関を入って、下足番の方に靴を預けます。
上がった瞬間に「きちんとした料理店に来たなぁ」という気持ちになりますね。
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店内は全て個室です。大小さまざまな部屋がありますが、最近は和室にテーブルというスタイルも確立してきました。年配の方などは、椅子のほうが楽だったりしますしね。
個室は2〜12名。宴会場は和室が13〜52名、洋室が13〜20名(宴会場は要予約)。
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現在のご主人である住吉史彦さんは六代目。「すき焼きに人生を捧げる」そんな方です。ブログも毎日更新なさっています。
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「ちんや」といえば、すき焼きです。
今回は「楓」というコースを頂きました。
牛肉は盛り合わせ。サーロイン、肩ロース、リブロース。
毎回必ず「本日使用の牛 産地と個体識別番号」を提示しています。今回は佐賀県産と岩手県産でした。もちろん全頭検査により、放射線が検出されないことが確認されています。
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ざくもいいですね。ねぎは通常は千住ねぎを使用。
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たまごも美味しそうですね。黄身の盛り上がり方に鮮度を感じます。浅草の専門業者さん「浜屋食品」から仕入れているそう。
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さて、すき焼きを焼いていきましょう。お肉、ざくの最初の調理はスタッフの方がなさってくれるので安心。
囲む人数にあった大きさの、特注の南部鉄器の鍋。そこにまず、牛脂を塗っていきます。
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「ちんや」のすき焼きの作り方は、関東流と関西流の両方を取り入れた、いわば「ちんや流」。焼くのは、まずは、ねぎから。
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そして、牛肉を投入。
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割下を回しかけます。
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黒毛和種(=黒毛和牛)の雌牛のみを選んで使用しているそう。これは「和牛香」という甘い独特の風味があり、割下との相性がぴったりのため。30ヶ月程度飼育された牛を選んでいるそう。そしてそれを、1ヶ月ほど、なるべく骨付きの状態で熟成させるのだとか。いわゆる「エイジング」ですね!ドリップの流出も最小限に抑えています。
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さぁ、卵と絡めていただきます!
もう、牛肉の旨みが格別とはこの事です♪ 
牛肉本来の良さが伝わってきますね。
割下は甘みが強いですが、くどく感じないのも特徴のひとつ。雌牛との相性もぴったり。鍋の中であまり煮詰めないのが「ちんや流」。確かに煮詰めたら甘さが際立ってしまいますしね。まさに絶妙の味付け。
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料理のおいしさは勿論なのですが、お話を伺っていて特に面白かったというか、思い出に残ったのは、レギュラーのほかに「変わりざく」も提供なさっているところ。秋はキノコだったり、冬はもやしだったり。冬には下仁田ねぎも登場。
老舗にありながら、常にメニューの動きも加える。
「全国のすき焼きを調べると、おもしろいんですよ。香川では大根、高知ではニラも入れるらしいです」と住吉さん。おお、場所が違うと、具材も変わるんですね!
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、全国の、有志のすき焼き店主31人(住吉さんもそのひとり)が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された「すき焼き大全」ともいえる書籍『日本のごちそう すき焼き』(平凡社)も11月に刊行なさったので、読んでからすき焼きを食べに来て、そしてまた読み直すというのも楽しそうです♪


おいしかった!!! ごちそうさまでした!!!


ちんや
東京都台東区浅草1-3-4
03-3841-0010
12:00〜15:30 16:30〜21:30
土曜日11:30〜21:30
日曜祝日 11:30〜21:00
なるべく閉店時間の2時間30分前までに入店
定休日:火曜日と元旦(火曜が祝日の場合は営業)
楓 6500円(写真は2人前)
ご奉仕料 1人500円(15:30までの昼席は400円)


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