連載させて頂いている、銀座の一流店で配布されている『銀座百点』。3月号ができました。
今回は、稲庭うどんの『銀座佐藤養助』を紹介しております。

それもご覧頂きたいのですが、すごかったのは、「百点対談」

「最強無敵の小説家」と題して、北方謙三先生と、山田五郎さんの、対談が10ページ。
何がすごいって、やっぱり、内容です。

北方 まったく違うね。六本木は
“今”なんだよ、刻々と変わる。
それに対して銀座は“普遍”。昔
も今も変わらない。街としての連
帯がしっかりしているから新しい
ブランドがこようとも乱されるこ
とがないし、結果として名店と呼
ばれる店が普遍的に存在してい
る。

北方
編集者から「新刊の売れ行き、い
いですよ」といわれても半信半疑
だけど、銀座へ飲みに連れてこら
れるとようやく「ああ、売れてる
んだな」と実感できるんだ。仕事
抜きでひとりで飲んでいるときも、
どこかで「まだ私は銀座で飲んで
いられるのかな」というのを確か
めているところがあるね。年を取
ったり売れなくなったらこられな
いんじゃないかな、まだ大丈夫か、
と。

北方
十七歳が主人公の小説も書くし、
今の若い人たちが興味を持ってい
ることを知り、生の表現にふれる
ことは作家として大切だと思うか
ら、彼らのロックを聞きに行くん
だよ。興に乗ったら聴衆にダイブ
だってするんだけどさ、私が、「
ダイブするぞ !」と叫ぶだろう。
すると、まるで神輿を持ち上げる
ようにしずしずと運ばれて、ステ
ージに着くとバンドのやつらが全
員整列して「よくいらっしゃいま
した」となっちゃうんだ。

山田
ダイブなんだか介護なんだか
わからない(笑い)。


先生、おもしろすぎる。。こんな話が10ページ。


ちなみに北方謙三先生は、僕の中学高校の先輩です。お会いしたこと、ないですが(汗)


で、最後に対談場所が、ちょこっと書いてありました・・・

(久兵衛にて)

これだよ、これが『銀座百点』!!

もう敬服しました。


今回の『銀座百点』3月号、特におもしろいので、ぜひぜひ。
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