岡山ドミカツ丼の元祖、『野村』

全国各地にご当地グルメが存在します。
それは岡山も、しかり。岡山のご当地グルメの筆頭とも言えるのがカツ丼です。今ではラーメン店にもカツ丼がメニューにあったりすることも。
でも、元祖があるんです。それが『野村』。今回の岡山2泊3日グルメの旅は、こちらからスタートです!

『野村』は昭和6年の創業。初代は野村佐一郎氏で、東京の帝国ホテルの料理人さんに教えて貰ったのだとか。とても新しモノ好きで、テレビの導入も早かったのだとか。電子レンジもいち早く入手したりしたそう。町内会長もなさっていて、町名変更の際、ここの住所を「平和町」にしたのも、佐一郎氏だとか。ちなみに、101歳まで長生きなさった奥様のタケさんも料理上手で、そのためにふたりで食堂をやろうということになったそう。
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現在はもちろん建て替えて、堂々とした造りに。けっこう凝った店内です。地元のMD設計が「土の匂いがする」をコンセプトに古民家の柱などを利用して作成。なので落ち着いた、ゆったりとした雰囲気なのですね〜。玄関の下に瓦を用いるなど、細部に渡ってこだわりがあります。
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元祖といわれる『野村』のカツ丼は、いわゆるドミグラスソースのようなものがかかったドミカツ丼(いわゆるデミカツ丼)です。ロースとヒレがあり、大きさも普通サイズと子、孫といった小さいタイプもあります。一般的な玉子とじのタイプもあり、これまたサイズが。
しかも、両方食べたいという方にセットまで。もう、至れり尽くせりです。
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せっかくなので、両方とも味わいたいので、「孫膳(ヒレ)」を頂くことに。

個人的には何度も伺っていますが、それでも、運ばれてくるまでワクワクしますね!
そして登場。おお、当たり前ですが2種類のカツ丼が、1つのお膳に♪
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お味噌汁のフタを取れば、こんな感じ。
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では、さっそくいただきます。まずはドミカツ丼から。
今や岡山各地で見られるドミカツ丼ですが、店舗によって見た目というかソースの色が異なります。元祖は、けっこうこげ茶色ですね。ブラウン系。
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でも、いただくと苦いわけではなく、ドミグラスソースの深い味わい。ちょっと大人なドミカツ丼って感じです。ソースとごはんの相性もいいですね。茹でたキャベツが良いアクセントに。これ、トンカツ自体も美味しいですね。伺えば、こまかいパン粉と高級油で作成しているそう。ヒレ肉の柔らかさもGOOD。
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一方、玉子とじのタイプです。こちらは定番の良さというか、玉子の甘味も活きています。玉ネギや長ネギ、海苔も良い箸休め的な役割も。
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『野村』は、もともと食堂なので、当時は幅広いメニュー構成だったそう。岡山名物の温かいちらし寿司である「ぬく寿司」もラインナップ。それが三代目の時に、カツ丼専門店に。

カツ丼は持ち帰りもOKなので、いろんなシチュエーションで楽しめそうです。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


味司 野村  (のむら)
岡山県岡山市北区平和町1-10 野村ビル 1F
086-222-2234
11:00〜21:00
無休(年末年始のみ休業)
孫膳(ヒレ) 1100円


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