紀伊田辺駅前で、昭和を感じる自家焙煎の喫茶店


かつて全国には、個性的な喫茶店がたくさんありました。
僕の住む町や、学校の近くなどにももちろんあって、特に追求していたわけではないですが、なんとなく入店してみたり。
大学の近所には、いきつけの喫茶店があったなぁ。全然、格式高い喫茶店じゃなくて、マスターと奥さんが、ふたりで切り盛りしていました。
そんな、昭和的な喫茶店が、どんどん無くなっていく寂しい世の中です。

でも、JR紀伊田辺駅前に、まだ健在。『珈琲専科べる・かんと』
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店内は、まさに昭和です。創業以来約40年。
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こちらは、自家焙煎のお店です。秤とか、焙煎機とかが、店内に入った左側にありました。
素敵ですね。美味しい珈琲が楽しめそう♪
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マスターは、大野貴生さん。最初、強面で難しい方かと思ったら、実は話好きで、いろんなお話を聞かせて下さいました。2時間以上、いた(笑)
おお、サイフォンが並んでいます。久々に見ました。正確には全体がサイフォンで、下の球状の部分を「フラスコ」、上の筒状の部分を「ロート」と言うみたい。
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大野さんは地元、田辺の出身ですが、東京の大学を卒業したそう。
「東京に『邪宗門』という喫茶店があって、大好きだったんですよ。こっちに戻ってきて、何をしようかなと思って、いろいろ考えたけれど、喫茶店をしようかと」と、大野さん。
そこで大阪の喫茶店専門の学校にも通ったそう。

焙煎したコーヒー豆を見せて下さいました。
おお、香ばしい。
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焙煎した豆を粉砕します。
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ロートに入れて「混ぜてるんじゃないよ、馴染ませているんだよ」といいながら、ゆっくりと動かす大野さん。
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「アイスコーヒーにしますね」と、グラスに氷を入れて、出来上がったコーヒーを注ぎます。
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おお、香りがぎゅっと閉じ込められた、まさに香ばしきアイスコーヒーの完成です!
さっぱりしていますが、程よい苦みもあり、まさに自家焙煎って感じです!
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続いて作って下さったのは「コーヒーぜんざい」。
クリームと小倉あんが載った、粋な仕上がりです。
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僕はコーヒーに全然詳しくないので、大野さんのおっしゃるコーヒーにまつわる話がとても新鮮で勉強になります。あとは大学生だった頃の話とかも興味津々。ちょうど70年代安保の頃だったとか。

そして、「通常のコーヒーとストロングと飲み比べしてみる?」と、ちょこっと作って下さいました。そしてさらに驚き。ストロングって、濃いんじゃないんだ!
「そうそう、濃さじゃないんだよね。より焙煎しているので、深みというか苦みというか」
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「この本、知ってる?」と見せてくれた本がありました。
「47都道府県の純喫茶」(山之内 遼 著)(実業之日本社)
わぁ、これまた素敵な書籍ですね!『べる・かんと』は、この本にも掲載されているそう。2013年11月に出版された、山之内さんが純喫茶を回った本だそうですが、残念ながら、まだ20代だった山之内さんは出版後、すぐに不慮の事故で亡くなられたとか。
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そんな話を伺いながら、静かな時が過ぎていきました。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


珈琲専科 べる・かんと
和歌山県田辺市湊961-5
0739-25-0591
9:10〜22:00すぎ頃
無休
アイスコーヒー 380円
コーヒーぜんざい 580円


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