「室戸キンメ丼」が大評判。室戸市に観光客が続々!


荒々しい海や壮大な奇岩など、ダイナミックさを抱く、太平洋に突き出た室戸岬のある室戸市は、高知県の東の最先端。そんな室戸市で、2012年に新しいご当地グルメが誕生しました。それが「室戸キンメ丼」。それをいただきに『料亭 花月』を訪れました。
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『料亭 花月』は大正14年創業。全室個室。室戸沖で水揚げされた魚介類が味わえる料亭として知られています。南側の眼下には、室津港があり、花月丸が四季を通して色々な種類の魚を釣り、釣った魚を船底のカンコと呼ばれる(船底の生け簀のような場所)ところに活きたまま入れ、港に帰ってきて、店内の生け簀に活きたまま移されるそう。なので、美味しい魚料理が味わえるというわけ。
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でも、室戸市全体で見れば、最近は随分と静かになってきているようです。ご主人の山村邦夫さんによると、創業当時はこのような料亭が、界隈にも6軒くらいあったそう。
300tクラスのマグロ船が100隻以上航行していたけれど昭和40年代をピークに、国の減船政策などで今は10隻未満に。
人口も1970年には約27000人でしたが、今は約15000人。
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そんな中、室戸市と安芸市、阿南市の四国東南地域で連携して、観光などのために協力し、取り組む「AMA」の一環として独自の丼ぶりを開発することになり、室戸市では「室戸キンメ丼」を考案しました!
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こちらが金目鯛。
高知県は西日本一の金目鯛の漁獲量、特に室戸沖はその8割弱を占めます。そこで室戸を訪ねる方々に満足していただけるこのメニューを開発し、アピールしていくことで、「室戸=魚が旨い」というイメージを作り、室戸に美味しい魚を食べに来ることが旅の目的になることを目指しています。
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「室戸キンメ丼」が登場です。
想像よりもずっとダイナミックな海鮮丼で、びっくり!
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金目鯛などの旬の魚のお刺身。
分厚いですね〜。金目鯛は室戸岬の沖、新礁、サウス山、大正礁、清水沖という地域で採れるみたい。
朝2時に出港して、早い船は朝に水揚げして市場。午後に水揚げした船の市場と、一日2回セリがあるそう。なので、新鮮な金目鯛が提供できるとか。
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金目鯛の照焼き。
こちらも分厚くて、香ばしくて美味!
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最後は熱い熱い金目鯛の出汁で、金目鯛茶漬け。
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金目鯛を用いたお吸物も付いてきます。
これで、税込1600円は超お得。最近は市場価格も高騰していて、仕入れ値が2倍くらいになっちゃっているそうですが「室戸キンメ丼」のおかげで室戸市に来る観光客がどんどん増えているので、がんばりたい、と山村さん。
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「室戸キンメ丼」は『釜めし 初音』『和風レストラン みやび』『食事処 民宿 とさ』『料亭 花月』『遍路の駅 夫婦善哉』『室戸岬 最御崎寺へんろセンター』『ホテル明星』『民宿・喫茶 うまめの木』『民宿 徳増』『ロッジ おざき』の10店舗で提供中なので、食べ比べるのも楽しそうです。


おいしかった!!! ごちそうさまでした!!!


料亭 花月 (かげつ)
高知県室戸市室津2586
0887-22-0115
17:30〜23:00(昼食は一人から予約OK)
定休日:日曜、祝日
室戸キンメ丼 1600円

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