街じゅうに火鍋料理店があった


中国は広い。各地に多種多様な料理があって、中国4大料理(四川、上海、北京、広東)とか8大料理(福建、浙江、山東、湖南、江蘇、四川、広東、安徽)とか言われる。
成都のある四川省は、文字通り、唐辛子を多用する激辛料理である四川料理の本場だ。
もっとも街なかには辛くない料理もあるし、最近ではマクドナルドもケンタッキー・フライド・チキンもある。もっといえば、吉野家もすき家もある。「私、辛い料理が苦手なんです」時々、そんな方がいるが、実は成都に来ても大丈夫。激辛料理店でも辛くない料理もちゃんと存在する。
と安心させておいて言うのもなんだが、成都に来たらやはり激辛料理は最高である。そんな事を思っていたら「火鍋に行こう!」という事になった。東京でも火鍋料理を提供する料理店は数多くあるが、本場のそれはどう違うのか?ワクワクしながら店へ向かった。
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春熙路には至るところに火鍋料理店が存在した。よく、犬も歩けば棒に当たるということわざがあるが、成都を歩けば火鍋店に当たる、だ。あまりにありすぎて、どこが美味しいか全然分からない。なのでたまたま入ったスターバックス(も至る処にある)のスタッフに聞き、彼の個人的趣味で教えてもらったのが、こちら。店名は「牛〇〇」だろうか?なにぶん漢字とはいえ、中国語独特の文字で、読めない。とりあえず、店内へと向かえば、広々として天井の高い空間に木のテーブル席がずらりと並んでいた。ちょっと前に電話をして予約を入れたので大丈夫だったが、けっこう人気のようだ。もっとも、その数軒隣の建物の2階の火鍋料理店は、ものすごい人数が待っていたが。
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瓶ビールは日本のタイプよりも薄かった。度数というよりも味が。悪いというわけではなく、ゴクゴク飲める感じだ。バドワイザーよりもしっとりとした雰囲気で、これはこれでなかなかイケる。料理の邪魔をしないというか、料理を上手にサポートするような味わい。
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肉や内臓系のほか、野菜もオーダーしたので、そうこうしているうちに幾つかの食材が表れた。
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そして火鍋がやってきた。陰陽記号のように中央で仕切られた鍋に、唐辛子たっぷりのスープと、爽やかなスープが入っていた。
テーブルはIHヒータータイプになっていて、テーブル真ん中のくぼみに鍋をセットし、デジタルで温度調節ができるスタイル。
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ちょっとびっくりしたのが、タレのゴマ油が缶に入って出てきた点だ。登場した瞬間、何のドリンクだろう?と思ったら、間髪入れずに「飲んじゃダメですよ」と。なるほど、確かにゴマ油を100佞らい一気に飲んだら大変。
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そんなゴマ油の缶を空けて小皿に注ぐ。香草や豆などを加えつつ、自分好みのタレをカスタマイズ。
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さて、食材を火鍋で煮よう。まずは、串刺しの肉を辛いスープでぐつぐつと煮込んだ。
「野菜は辛いほうには入れてはいけない、辛くないほうに入れよう」という指示があった。
僕はそんなに火鍋の経験値が無いので正式なスタイルというのが分からないけれど、野菜を辛いほうに入れても美味しそうな気がした。まぁ、郷に入れば郷にしたがえ。
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こちらの火鍋は、辛いけれど激辛というわけではなかった。直線的に突き抜けるような辛味で、いわばすっきりとした辛さとスープの仕上がりだった。
いろんな人から話を伺うと本当に火鍋の味も各店舗で全然違うそう。他の店舗だと辛く味付けをした豚の背脂がドーンと入り、辛くてしかもギトギトだったとか。「そのままお腹を冷したら、そのまま脂が中で固まると思う」そこまでギトギトだったようだし。
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こちらでは爽やかな火鍋を堪能。センマイのような食材も登場したので、またグツグツと煮込んでみた。
肉や内臓系は厚みと硬さがあるので、相当煮込んでもそれ自体は辛くならなかった。でも辛いスープをタレと絡めたりして、辛味を満喫。
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最後に分厚いきしめんというか、ほうとうのようなタイプの小麦麺。これもグツグツと煮込んで。もっちりとした食感が楽しめた。
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ちなみに煮込まないでそのまま頂ける料理もあった。たとえば水餃子。もう完成しているので、そのままか、タレにつけて。
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辛いか辛くないかといえば辛かったけれど、僕がそんなに汗だくにならなかったので、おそらく辛さ初級くらいだと思う。食材の味が楽しめる1軒だった。単に辛いだけでもつまらないし、こうやって各店舗に違いがあって、各店舗ともに個性があったほうが面白い。そんな事を思いつつ、ホテルに戻った。

おいしかった! ごちそうさまでした!

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