日本と変わらぬトンコツ醤油が成都にも


春熙路の一画に表参道と代官山と広尾が一体化したようなお洒落な街並みがある。黒を基調としたその地は、古き良き成都の建物と現代建築も両方溶け込み、発展一辺倒でない深みも残しつつ、そしてスタイリッシュに仕上がっている。
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その中の建物の1区画(2階)に、日式ラーメン店の「無敵家」があった。「無敵家」は東京の池袋に本店があり、朝10時半から深夜4時まで。お休みも年末年始以外無休。場所は簡単にいえば南池袋の大ガードのある明治通り沿い。営業時間の長さによる使い勝手の良さもさることながら、いつ通りがかっても行列しているという、東京でも一目置かれる存在。と共に、中国にも北京ほかに進出していて、中国人に絶大なる支持を集めていると聞く。
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こちら成都にオープンしたのは、ほんの数か月前だそう。店内もまさに日本そのものだ。木を多用したカウンター&テーブル席が並び、しかも広々として開放感もある。屋台を模した造りの区画があったり、紅白の提灯がぶら下がっていたり。何より、天井も高く、清潔感もあり、居心地の良さが抜群だ。
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カウンターごしに厨房を見ると、日本人は見当たらず、全て中国人スタッフで運営しているように見えた。でも、きちんと「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言えるところがすごい。よほど真面目に教育にも力を入れているのだろう。と同時にすごく気になったのがカウンター上部の文字だ。「無敵家」はトンコツ醤油のラーメンがウリ。そのトンコツを徳国、つまりドイツから輸入している、と書かれていた。醤油はもちろん日本から。中国にもトンコツはたくさんある。ドイツ?
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お目当てのラーメンが登場した。見た目からして日式ラーメン、しかもトンコツ醤油ラーメンだ。しっかりとした海苔も付いている。
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適度なとろみのあるスープも、なかなかの美味しさだった。このまま日本で提供しても売れるだろう。
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麺は平打ちストレートタイプ。これもラーメンにマッチしている。中国の麺とは違う、明らかに日式ラーメンの小麦麺。
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チャーシューもきちんとしている。そして、とても気になったというか良かったのが、半熟玉子。
中国では生玉子は抵抗があり、中国人は食べないと聞いていたが、最近は新鮮ならば大丈夫という風潮も増え、特に日式ラーメン店では半熟玉子を見かけることが本当に多くなった。日本と変わらぬ半熟玉子。時代の変化は目覚ましいと思った。
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最後まで、まるで日本で味わっているかのようなトンコツ醤油の1杯。
これが今、成都にもある現実を目の当たりにし、なんだか嬉しくなった。

さらに「無敵家」ではサイドメニューもなかなかの充実ぶりだった。
唐揚げを頼んでみた。思ったよりもボリュームたっぷりで驚いた。
しかも日本のそれと遜色のない味わい。
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おいしかった!! ごちそうさまでした!!



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