「一手返し」や、寿司の作法が体験できる


ライオン通り、県外客も多く訪れる『寿司割烹 小松』。接待や記念日に贅沢なひとときを、大切なひとと特別なひとときをすごせると評判です。
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創業50余年。寿司職人だった祖父と、料理職人だった祖母が始めた店を、2代目の田鍋保則さんと、息子である3代目の太智さんが守り抜き、現在4店舗。
1階はカウンター。しかも大理石のカウンターです。(2階はお座敷など)
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その前にあるネタケースには、新鮮な海産物が、ずらりと並んでいます。
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『寿司割烹 小松』で、ぜひ味わいたいのが、「ひらすの味噌漬け」と「鯛あらだき」
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「ひらすの味噌漬け」は、適度に脂ののったひらすのふくよかな旨みと、小粋に焼き上げられた味噌漬けの風味が素晴らしく、日本酒が特に合いそう。
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「鯛あらだき」は、瀬戸内海で採れた天然鯛を使用しています。優しい甘さと奥深さが素敵です。
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そして、お寿司を5貫ほど握って頂きました。
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「中とろ、剣いか、鯛、とり貝、うに」
噂には聞いていましたが、初めて見ました。「一手返し」という握り方。
ご主人がお客様を見て、その人にあった酢飯の大きさにし、一瞬にして握る手法。最近では時間をかけて様々な方向からゆっくりと握る有名店が多い中、「パン!」と一瞬で握る手法はびっくりしますし、華麗です。
もちろん格好をつけているわけではなく、生ものなので一瞬で握らないと鮮度も落ちるので。これが「一手返し」。全国から有名な方々も、この技を実際に見たくて訪れるみたい。
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鯛やとり貝は地元ですが、中とろは築地市場、剣いかは福岡、うには北海道から。それぞれの海産物の良さが高松に集結した感じです。
酢飯も、2種類の酢を用い、酢の温度と米の温度を同じにして合わせる、お米は地元と国産米をブレンドするなど伺えば伺うほどこだわりが。硬めでほろりとした仕上がりで、しっかりとした味わいがあります。
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さらに、お寿司の作法も学べました!

塩が振ってある握りは、そのまま持って頂く。
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醤油で味わう握りは親指を添えて、人差し指で横に倒した後、親指と中指で持ち、中トロなど海産物のほうの先を一度、醤油につけ、小皿の右手前で一度、醤油を切り、味わう。
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軍艦は海苔の左下を醤油にちょんとつけ、小皿の左で一度、醤油を切り、うになどの海産物のほうから押し込むように口の中へ持っていく。
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海苔巻きは、海苔の奥側の下を醤油にちょんとつけ、小皿の右手前で一度、醤油を切り、味わう。
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これが正しい「江戸前寿司」の食し方だそう。江戸時代など、着物の時は、こうすることで袖に醤油がつかないという利点があるとか。言葉で書くと難しそうですが、実際に頂くと、なるほど理にかなったというか、正しい食し方な事が分かります。

料理の味も素晴らしく、江戸前寿司の頂き方も教えてもらえる、とても素晴らしき寿司割烹に出会えました。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


寿司割烹 小松
香川県高松市御坊町10-16
087-826-3812
17:30〜23:00くらい
定休日:日曜日(月曜が祝日の場合、日曜営業、月曜休み)
お通し 300円
ひらすの味噌漬け 800円
鯛あらだき 1200円
中とろ 600円
剣いか 400円
鯛 400円
とり貝 600円
うに 600円

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