久米島の素晴らしさを“そば”で伝える


久米島は沖縄県に属する島です。石垣島などの八重山諸島よりも、沖縄本島寄りの文化圏で、沖縄そば(通称:そば)も本島に似ています。唯一違うとすれば、麺が地元の製麺所のものを用いるくらい。
そんな「そば」ですが、ここは外せないと評判なのが『やん小〜』(やんぐわぁ〜)。場所は仲泊で、案外と街中にありますが、目のあたりにした瞬間、昭和の趣きが一気に広がる家屋。築70年以上!というよりも、仏壇があったり、写真が飾られていたりと、まさに民家そのものです。
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「実家なんです」と、ご主人の仲宗根なおきさん。東京に住んでいた事もあるそうですが、10年ほど前に戻って、久米島をPRするために様々な活動をなさっています。「本当の沖縄のイメージを伝えたい」と、実家を改装して、そば店も始めたそう。
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「テーブルも小さいときに見たものを思い出して、作ってもらいました」と仲宗根さん。そういえば、以前は、金属部分の足が折れるテーブルが、よく、ありました。
また、店舗の通りに面した側の石垣も、ブロック塀に自ら石を張り付けて作成したのだとか。そんな、古きよき沖縄のイメージが、ここに。
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メニューを拝見すれば、至ってシンプルですが、「島そば」のほかに「島味噌もやしそば」という見慣れないそばが。これも、仲宗根さんが、久米島をもっと知ってほしいという思いで約2年前に作り上げたもの。
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せっかくなので、外のテーブルでいただくことにしました。
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運ばれてきた「島味噌もやしそば」を拝見して、びっくり。
どっさりと、もやしが載っています。
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これは、久米島で有名な「そけいもやし」というものを使用していて、通常のもやしよりも、しっかりとした歯ごたえが楽しめます。スーパーに行くと確かに売られていて、東京などでみかけるタイプよりも細く、1週間くらい日持ちするのだそう。シャキシャキとした食感で、想像よりずっと存在感があって、おいしい!久米島の地下水で作成するので、それがおいしさになっているような話でした。
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汁も、「たいら味噌」という味噌を用いていて、これが、意外にも、しっくり。いわゆる沖縄そばで味噌タイプは初めてでしたが、優しい甘みがあって、イケますね!
「あえて沸騰させて、味噌の粒子を対流させるんです」 そうすることで、味噌と汁が一体化するみたい。
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麺も、久米島の製麺所から仕入れています。むちむちっとした食感で、スープにももやしにも合いますね。
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久米島の話を聞きながら、ゆったりとした空気が流れる雰囲気で、そばをいただく。なんとも贅沢なひとときでした。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


久米島そば処 やん小〜 (やんぐわぁ〜)
沖縄県島尻郡久米島町字仲泊509
080-3226-3130
12:00〜15:00(14:30L.O)
定休日:島味噌もやしそば 800円

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