江戸時代から続く越前おろしそば
 

全国各地に蕎麦の名店があったり、ご当地蕎麦があったり。その中で歴史がありながらも、一風変わったスタイルを取るご当地蕎麦が、福井の「越前おろしそば」と呼ばれる系統です。そもそも福井には老舗と呼ぶに相応しき古くから続く飲食店が多いです。
2018年は明治になってちょうど150年ということで、福井では「幕末明治 福井150年博」が開催されていて、創業150年以上の、つまりは江戸時代から続く老舗約100件の情報を掲載したマップが無料で配布され、身近な老舗を訪れて工芸品に触れたり、料理やお菓子を味わいながら歴史を感じることができるイベントも。
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「三井屋」も、その1軒。創業は1837年(天保8年)。
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でも14年程前に建て替えたので、店内は平成の空気が。
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ご主人の三ッ井章久さんは6代め。空手の師範で、今でも空手をなさっているそう。
でもコワモテという印象ではなく、むしろ優しい雰囲気です。
「老舗という気はしないですね。長くやってるだけですよ。それより、うちより古いお店はたくさんありますし」と笑います。
ちなみに三ッ井さん、蕎麦打ち人生は長いです。小学校高学年から蕎麦を捏ねていて、中学3年生の時にはすでに打てるようになっていたとか。
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ふと見ると店内には宇野重吉さんや大滝秀治さんの直筆書画が!
ほかにも様々な有名な方々が訪れています。
特に宇野重吉さんは「三井屋」がお好きで、何度も訪れてくださったそう。
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そんな話を伺いながらメニューを拝見すると、あまりの安さにびっくり。
「おろしそば」500円。でも三ッ井さんは「特に安いとは思いません」と。福井、凄いな。
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細麺と太麺が選べますが、定番なのは細麺。
平打ちで薄くて細いタイプの蕎麦はススっとのど越しの良い仕上がりです。
福井県産蕎麦粉を使用した手打ち。
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これに、大根おろしが入ったツユをかけて味わうのが一般的な福井スタイル。
いわゆるぶっかけです。青首大根を使用したツユは、そんなに辛味がなく、食べやすい味わい。
自ら削る花ガツオも良くアクセントに。
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でも「三井屋」では、つけ蕎麦スタイルでも構わないそう。
「好きなように召し上がってください」と、また三ッ井さんが笑います。
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こちらは太麺タイプ。
生地は同じで、幅広に手切りしています。店舗を建て替えた頃に、新しく作ってみたのだとか。なるほど、こちらは麺自体の存在感をより重視したタイプ。
どちらも捨てがたい魅力あり。
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おいしかった!! ごちそうさまでした!!


三井屋 (みついや)
福井県福井市つくも2-4-8
0776-35-3007
11:00〜麺がなくなり次第終了
定休日:水曜日
おろしそば 500円


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