ボリュームたっぷり&優しいスープのちゃんぽんを「共楽園」で


長崎のご当地グルメといえば筆頭に挙げられるのが、ちゃんぽん。明治中期に市内の中華料理店が中国・福建省の料理をベースに考案したのが最初と言われ、今や約70軒で提供されています。まさに全国区の知名度ですが、中でも眼鏡橋至近の「共楽園」は、観光客のみならず地元の方々にも大評判。創業者は許 徳金氏。やはり福建省の出身で、行商などを経て、昭和20年代に独学で店を構えたそう。現在は三代目である許 龍樹さんが店を守ります。もともと袋橋にあって道路拡幅のために約20年前に現在の地に移転したそう。そんな「共楽園」の「ちゃんぽん」は鶏ガラがベースで、もともとは清湯系。それを麺や具を茹でるうちに、やや茶濁した色合いに。豚肉やイカ、かまぼこ、キャベツ、もやし、ネギなど約10種類の具が入り、まさにボリュームたっぷりの仕上がりです。それらの旨みが優しくスープに溶け込んだ、身体によさそうな1杯。通常はあさりなのですが、11月〜4月くらいは牡蠣に変わるそうで、なんとも贅沢な雰囲気です。でも770円とお値打ち!老舗・瑞泰號製麺所の唐灰汁(とうあく)を用いた王道のぷるぷるとした麺との相性もぴったりです。


約10種類の具が入った、ボリュームたっぷりの、ちゃんぽん
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眼鏡橋から至近にあり、観光がてら気軽に寄れる雰囲気も嬉しい
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清潔感ただよう店内。壁には切り絵作家の故・成田一徹さんの作品も
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三代目の許 龍樹さん。地元の方々にも支持される、真っ当な料理店
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明治創業で唐灰汁からの一貫製造で、小麦も特注を用いる瑞泰號製麺所の麺
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バランスの良い、具の旨みが溶けこんだ優しい味わいのスープ
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共楽園(きょうらくえん)
長崎県長崎市古川町5-4
095-822-8257
11:00〜14:30L.O 17:00〜19:30L.O
定休日:火曜日
ちゃんぽん 770円(税込)

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