豚丼の元祖は味も雰囲気もほのぼの

北海道2日め。
今日は、帯広からスタートです。

帯広は空港もあるほどの北海道の中でも大きな都市。
人口約17万人の、道東有数の市です。

最近では簡易店舗型の屋台がずらっと並ぶ「北の屋台」が盛況で、全国の自治体などから地域おこしの成功事例として、視察に来るほどの注目度です。
また、ご当地グルメ的にも様々な料理があり、大評判。
新進気鋭の新グルメだと「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」。
「とかち牛じゃん麺」というのも出来ました。

なので、どれを食べにいこうか、とっても迷ってしまうのですが、
ここは、一度、原点に帰って・・・・・・

「豚丼」で行きましょう!

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となると、はずせないのが、こちら「ぱんちょう」です。
JR帯広駅よりすぐという便利な立地。

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なにせ、昭和8年の創業。

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「元祖」の文字が輝いています〜

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店内も白木のテーブルが並ぶ、すっきりとした雰囲気。
建替えたとはいえ、常に清潔感を保っているのは、さすが。

でも、全然、威張ってないんです。
こちらが、今でも常に人気を保っている理由のひとつは
その、ほのぼのとした空気にもあるのでしょう。

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阿部秀司さんが、はじめた「ぱんちょう」。
今は、娘さんである、阿部幸子さんをはじめとして、女性主体で、ニコニコと切り盛り。

「父は函館出身だったんですよ。東京で洋食を学んで、兄が帯広で商売をしていたので、それを頼って、こちらに来たの」と、幸子さん。

なるほどー。

「メニューに松、竹、梅とあって、その中で梅が一番高いのは、お母さんの名前が「うめ」だったから」

なるほどーー!

お母さんの、うめさんは、いつもニコニコしている看板お母さんだったそう。
いつも着物姿で、洒落た方だったとか♪


そんな話を伺っていると、「豚丼」が運ばれてきました。

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おお!フタつき。
なぜ、丼モノにフタがついていると、ワクワクするのでしょう。
それは、開いたら中がどんなになっているかな?と思うワクワク感でしょうか。
もしくは、開けた時にふわりとたちのぼる湯気と香りのせいでしょうか♪

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そして、フタを、パッ!!

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うわ〜、豚肉がたくさん。ていうか、このグリーンピースが助演俳優賞なみの素晴らしきサポート状態。

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まずは豚肉を一枚、ぱくり。
おお、分厚くて食べ応えがありますね。
まさにジューシー。炭火焼きで香ばしく焼きあがっていて、それでいて、案外、爽やか。

「道産の生の極上ロースなんです。それを炭火で網焼きにして、余分な油を落とすようにしてるので、食べやすいでしょ?」

おいしいです。
ほんのり甘めでコクのある秘伝のたれも、イイ!
さすがは元祖。今では至るところで味わえる豚丼ですが、真似される気持ちが良く分かります。

でも、そもそも、なんで豚丼を始めたのか伺えば、
洋食出身の初代ゆえに「ポークソテー」をヒントに考案したそう。
帯広は冬は寒い地域ゆえ、暖まる料理、元気が出る料理を、と思い・・・

ちなみに「ぱんちょう」とは、中国語で「飯亭」、つまりは食堂のような意味合い。

「なので、戦時中は、その店名が使えなくて、「子宝(こだから)」と名前を変えていました♪」と幸子さん。

へ〜〜〜!!!

ごちそうさまでした!!


ぱんちょう
北海道帯広市西1条南11丁目19
0155−22−1974
11:00〜19:00
定休日:月曜日、第1,3火曜日
梅 1050円


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