これこそが究極の贅沢か? 岡山ばらずし


さて、岡山グルメの旅3日間も、いよいよ最後。9軒めのお店へとやってまいりました。場所はJR岡山駅西口の西方約1.5km。大通りから少し入りますが、駐車場も広く、2階建ての店舗も広く、堂々たる風格を携えています。

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それが「喜怒哀楽(きどあいらく)」。岡山を代表する寿司店です。

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創業者である難波康男さんは、地元、岡山の出身。大阪や京都、岐阜などで日本料理を学び、大阪では寿司で修業。そして26歳の時に地元で独立しました。
「それが昭和50年3月でしたね」と当時を振り返る難波さん。場所は同じですが、もともとはもっと小さくて、54年に少し大きく、その後も何度か改築して、今の大きさになったとか。

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寿司店では珍しく(初めて?)、平成7年にドライブスルーを導入したアイデアマンです!

ちなみに創業当初は、岡山には無かった「寿司と割烹」をコンセプトにした寿司店。当時は、今と違って、日本料理は日本料理、寿司店は寿司店と綺麗に分かれていたそうで、周囲から「やめたほうがいいよ」と相当、反対されたそう。でも今となっては、このコンセプトだったから、人気が出た、と。確かに、時代は「喜怒哀楽」のほうが主流です。先見の明とは、まさにこのこと。

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岡山の寿司といえば、ばらずしが特に有名です。
「作りましょうか?」と快く引き受けて下さり、そして登場したそれは、想像をはるかに超えた、お米が2升(しょう)タイプ!! これは7〜8人分で12000円くらい。

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一人分も作って頂きました(申し訳ないです…汗)1575円
有頭海老やサワラ、もがいなど、様々な海産物と、にんじんなどの野菜が載った豪華な一品。ひとつひとつの食材を別々に仕上げていき、最後に合わせると寿司料理ゆえ、手間がかかります。にんじんなども花形になっていたりと、きちんと仕事をなさっているのが、さすがです。
「いえいえ、手間をかけるのが仕事ですし、だからこそ、商売が成り立つのです」と難波さんが笑います。敬服します♪

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味付けは、修業先の大阪よりもあっさりとしているそう。というのは、岡山はネタ(食材)が良いので、甘みがあり、それを活かすような味付けにしているとか。
確かに大阪のほうが塩がキツめです。

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店内は重厚なる雰囲気。カウンター、テーブル、個室ほか、2階も。
グランドピアノが飾られている寿司店が、全国に何軒あるでしょうか?(汗)
でも、メニューを拝見したら、案外リーズナブル。それも「喜怒哀楽」のコンセプトのひとつ。接待関係の方はもちろん、家族連れもけっこう多いようで、広いので法事などにも使えます。
今では息子さんに社長の座を譲ったそうで、これから数十年、安泰な予感。
そして難波さんには、更なる目標があるそうで・・・・・・(秘密♪)

実は、本当の、というか伝統的な「岡山ばらずし」は、見ためが違います。というのも、江戸時代に備前岡山の藩主池田光政候が、質素倹約を奨励し、「食膳は一汁一菜とする」というお触れを出しました。そのため、一見、質素に見えるように食材を下に隠したのです。

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それをお土産(持ち帰り)タイプで再現したのが「喜怒哀楽」さん。表から見ると、こんな感じ。

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そして、肝心の裏から見ると、こんな感じ。

この容器、凄いんです。いわゆる両A面みたいになっていて、両方から開けられる。しかも空気穴が開いていることで、特許も採れたそう。
海の幸、山の幸を盛り込んだ豪勢な「一菜」が岡山の味となり、今も息づいています。

おいしかった!!
ごちそうさまでした!!

喜怒哀楽(きどあいらく)
岡山県岡山市北区下伊福2−9−21
086−254−4455
11:00〜14:00 17:30〜22:30
日曜11:00〜14:00 17:00〜22:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
岡山ばらずし 2升(7〜8人前) 12000円くらい
岡山ばらずし 1人前 1575円

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