世にも珍しき山羊そばを石垣島で


山羊(やぎ)料理。それは沖縄ぐらいしかなかなか味わえない料理。こちらでは山羊の事をヒージャーといいますが、それはさておき、こちらでもかつてはお祝い事などに出る高級料理。滋養強壮にも良いとされ、珍重されてきました。

そんな山羊料理を頂きに向かったのが「一休」。
石垣島には鍾乳洞があり、通りを挟んだ向かいあたりに位置しています。
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ご主人は小禄直人さん。宮古島出身の両親が石垣島に来て、長年、山羊などの精肉店もしていたそう。その関係で山羊料理があるとか。
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メニューを拝見すれば、山羊料理と牛料理がメイン。
牛も惹かれますが、ここは初心貫徹。「山羊そば」を。
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よく「山羊料理は臭い」と言われるので、身構えて待つ事、数分。
うわさの1杯が、登場です。
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目の前に広がる様々な部位。おそるおそる口に運べば、意外にも臭さが無く、食べやすいので驚きです。下処理を丁寧になさっているのでしょう。皮やセンマイなどのホルモン系も、ごった煮のように入り、山羊肉オンパレード!
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麺は、平打ストレートタイプ。

さらに独特なのは、そのスープです。実はこれ、みそベースの汁なのです。
今は亡き、おばあさまから伝授されたのは、赤麦を炊いてから天日干しにし、麹と合わせて作る自家製みそ。それがベースで独特の麹味噌風味が。

「もともと山羊汁があって、常連さんがそこに麺を入れてよ、って言ったんだよね。それで誕生したメニューなんです」と小禄さん。
なるほど!ということはメニューの「山羊汁」は「山羊そば」から麺を抜いたものなんですね!

珍しき「山羊そば」を目の当たりにして、世の中は広いと思ったのでした。

一休
沖縄県石垣市石垣716−1
0980−82−1803
11:00〜19:00(L.O)
定休日:月曜日
山羊そば 800円


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