山形の夜、料亭の夜


明治14年、当時の天皇が山形に行幸されました。その際に、名士や市民などの寄付により行在所として建てられたのが、亀松閣。3年後に現在の場所に移築され、公会堂並びに高官等の宿舎として使用され、明治22年に料亭として生まれ変わりました。
初代女将は「明治の三代女傑」と呼ばれた方で、戦時中も一業一種一軒の営業許可を山形県より申し受け、山形でただ一軒の料亭として、歴史を刻み続けたそう。
今夜は、その料亭『亀松閣』へと向かいます。

山形一の大きさと言われる護国神社、そして出羽国分寺薬師堂。ともに徒歩約1分の中間地点に『亀松閣』は、あります。門をくぐり、玄関へ。まさに料亭の名に相応しい、堂々たる風格。
a-yama0601
a-yama0602
a-yama0603


明治天皇が用いられた「あやめの間」のほか、梅の間、36畳の中広間、120名まで宴会可能な大広間など。
a-yama0604
a-yama0605
a-yama0606


日本酒は
「出羽桜 10年熟成 枯山水」
「出羽桜 大吟醸酒」
「上喜元 純米大吟醸」
「十四代 秘蔵酒」
「十四代 純米大吟醸」
「男山 壺天 秘造り大吟醸」
など、4合瓶で、7000円〜15000円程度

「男山 つららぎ 生酒」「こすづ 寿」などの小(300ml詰)なども。
a-yama0607


さて、今回ご紹介させて頂くのは、夜の、懐石8000円(税別)のコースです。

まずは先付けと前菜
a-yama0608


先付けは2種類あり、こちらは、子持ちわかめと長芋、きゅうりのいくらあえ
a-yama0609


山形の菊和えに、刻んだくるみと水菜
a-yama0610


前菜は
もずく、さざえ、帆立、すり身巻き、スモークサーモン、鴨、エビ
a-yama0611


次に、刺身
鮪やひらめ、鯛
大トロの見た目だけで美味しさが分かりますね。
a-yama0613
a-yama0614


そして、焼き物
山形牛の和風ステーキ、ししとう、パプリカ、玉ねぎ
ジューシーで甘さと柔らかさを堪能できる山形牛。そこに、ふくよかな醤油ベースの味付けで、和に仕上げています。
a-yama0615
a-yama0616


揚げ物には
生うに、まいたけの天ぷら、栗、ぎんなん、ゆり根で山形のくるみ味噌を巻いたもの
a-yama0612


紅花ごはん、じんだい豆
山形の新ブランド米である「つや姫」というお米を用いています。
もちもちの食感で、甘くて、うまみがあり、抜きんでた美味しさ!
a-yama0617
a-yama0618
a-yama0619


お椀は
海老しんじょうに、菊を散らしてあります。さすが、山形。
a-yama0620


デザートは
ぶどう、メロン、りんご
a-yama0621


勿論、料理は一例で、常に変わります。
はんなりとした味付けも勿論美味ですが、見た目の美しさも卓越していますね。
伺えば、代表取締役である板長の笹原智美さんは京都の『瓢亭』で修業を積み、昭和59年に戻ってきたそう。そして、山形と京都の味を融合させたとのこと。
なるほど、それで雅な雰囲気も漂っているわけですね。
器は有田焼き、塗りは輪島塗り。


格式ある料亭で、舌鼓を打つ夜。

おいしかった!!! ごちそうさまでした!!!


料亭 亀松閣 (きしょうかく)
山形県山形市薬師町2−8−81
023−631−3644
11:30〜14:30 17:00〜22:00
夜の懐石8000円コース(8400円)

【山形編】目次に戻る
http://hants.livedoor.biz/archives/51974149.html