二つ折りタイプが残る「三津浜焼き」


松山グルメ旅3日め。今日は少し遠出を。伊予鉄の松山市駅から電車に乗り、三津駅(みつえき)で下車。この界隈の三津や三津浜と呼ばれる一帯は松山の中でも古くからの町が残るところで、漁港やフェリー乗り場などがある地。
最近、こちらが大評判となっています。
というのは世の中はご当地グルメブームで、各地でその町にしかない料理などが、注目されています。三津もしかり。
この地には「三津浜焼き」と言われるお好み焼きがあり、それをいただきに来たというわけです。

中でも有名店の『日の出』に到着。
ほぼカウンターのみのアットホームな店内ですが、創業以来約半世紀という老舗のお好みやさん。
現在は児玉輝雄さんが切り盛りなさっています。
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「もともとは、『日の出湯』という銭湯があって、その方が始めたんです。それを継いだ人から、うちの叔母が引き継ぎ、その後、私がやるようになりました」と児玉さん。
最近は「三津浜焼き」が注目されて、新店もでき、さらに活況を呈しているようですが、やはり創業約半世紀の知名度は凄いです。大評判!

さて「三津浜焼き」といわれる「そば 台付」の「肉玉」+「油」(650円)を作って頂きます。

まずは中華麺を茹でてから、炒めます。「そば」とだけ注文すると、焼きそばになります。必ず「そば 台付き」とオーダー。ちなみに『日の出』では油はサラダ油を使用。
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そして小麦粉と調味料と水で練った生地を薄く丸く作ります。
このスタイルは広島のお好み焼きと同じですね。
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すぐに生地に麺を載せるのが『日の出』流。
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キャベツや刻んだちくわなどを載せます。
ピンク色のちくわは珍しいですが、この地域には良くあるとか。
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牛肉を載せ……
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油!これがコクが出るそう。
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ひっくり返して、卵の上に載せて……
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再度、ひっくり返す!
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そしてソース。こちらではミツワソースがベース。昔ながらの店舗は、ミツワが多いです。
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ここからが「三津浜焼き」の大きな特徴。
2つに折ります。というのも、通常よりも大きいサイズなのです。
実は広島のお好み焼きも戦後に誕生した頃は「二つ折り」でした。
それが、今でも残る、貴重なお好み焼きが「三津浜焼き」
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さらにソースを塗って、節類、青のりをかけて完成!
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普通はヘラでそのままいただきますが、観光の方も多いので、箸もお皿もあるので安心。でも、ヘラで味わったほうが美味しく感じるのは、なぜでしょう?♪
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優しい味わいですね〜。大きいですが、キャベツもたっぷりなので、案外とヘルシー。油のコクがGOODです! 気が付けば完食!
『日の出』は鉄板の厚さが9mmと薄いので、大きいけれど15分位でできちゃいます。児玉さんとお話をしたりしていると、あっという間。
ちなみに広島の鉄板の厚さは19mmのところが多いです。
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おいしかった!!! ごちそうさまでした!!!


日の出
愛媛県松山市三杉町11−8
089−952−3676
11:00〜19:30(19:00L.O)
水曜日
そば台付き 肉玉+油 650円

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