湯田温泉でおばんざいとお酒、そして〆に、そば


山口市の湯田温泉は、山陽路随一の温泉街として知られています。約600年前、白狐が毎夜温泉に浸かっていたところをお寺のお師匠さんが発見したのが最初といわれています。詩人、中原中也の生誕地としても有名で、今では大型の温泉ホテルが建ち並び、夜になればちょっとした繁華街に灯りが灯ります。

その地に、新しく2015年2月にオープンしたのが『咲乃華(さのか)』。
ラウンジの 『華緒(はなしょ)』を切り盛りする梶谷優子さんが立ち上げた小料理やさん。梶谷さんは山口県の活性化のために様々な取り組みをなさっている方。
全然知らなかったのですが、伺ったら、実は僕も懇意にさせて頂いている長門市のやきとり『ちくぜん』さんの知り合いだったり。
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いやいや、山口にも一生懸命な方って多いですね〜。

そんな新店は、店内も木目が活き、清潔感も素敵です。
日本酒や焼酎なども、いくつも揃っていて、楽しめますね!
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特に嬉しいのが、カウンター上に、日替わりの“おばんざい”が大皿で並んでいるところ。こういうお店が近所にあったら、毎日でも来そう♪
たけのこ煮とか、いりどうふとか、おいしそう!
伺えば、山口県の全18蔵のお酒を揃え、山口県の「うに醤油冷奴」「安平麩おでん」「昭ちゃんコロッケ」「鯨の竜田揚げ」「萩直送干物」「ふぐ皮キムチ」「わかめむすび」などを定番料理に入れ、たけのこや新じゃがなど旬のものを使って毎日「本日のおすすめ」として、おばんざいを作っているそうです。
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おお、「東洋美人」は良く聞きますが、地帆紅というのがあるんですね。大吟醸みたい。
僕は特別純米専門なんで、こういう高級なものは・・・と思ったら一合弱で600円!
「獺祭」50でも600円。このコストパフォーマンスは、ちょっと心配です(汗)
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さすが、山口。「獺祭」のききざけセットがありました。
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おお、これは、きんたろうですね。山口県の日本海側で採れる魚です。
ヒメジの仲間の小さな白身魚で、ふっくらとした食感とおいしさがあります。
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くじら入り肉じゃが。さすが山口。くじら肉。
肉じゃがもほっこりとした良さで、定番の美味しさ。
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おでんも人気だそう。安平麩という大きなお麩が特に美味。厚揚げや牛すじもしっかりと煮込まれていて、そして柔らかくて美味。
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おそばまでラインナップ!というより、実はこの場所には以前、蕎麦のおいしい居酒屋さんがあったそう。その方が引退し、町中の人ががっかりしてしまったので、梶谷さんが「じゃあ、日本酒とお蕎麦が楽しめるお店をやろう」という事になったのだとか。
その蕎麦のおいしい居酒屋さんと同じ蕎麦を、使用しています♪
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全体的にやや甘めな味付けが、山口の特徴なのだそう。
「地域の人がほっとできる小料理屋」がコンセプト。まだまだオープンしたてですが、これから知れ渡ったら、大評判になること間違いなしと思える1軒でした。

おいしかった!! ごちそうさまでした!!


酒と肴と蕎麦 咲乃華(さのか)
山口県山口市湯田温泉1-9-5 アビターレYuda101
083-902-6531
18:00〜翌2:00(1:30L.O)
定休日:日曜祝日

お通し 300円
獺祭ききざけセット 1200円
おでん 3個 400円
くじら入り肉じゃが 500円
ざるそば(冷)800円
など

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