最後は全員で踊って一体化。唄者、西和美さんの『かずみ』


旅先の醍醐味といえば、美しい風景や観光、美味しい料理などが挙げられますが、それにも増して楽しいのが地元の方々とのふれあい。今宵は、そんな素敵な出会いがありました。

奄美市名瀬末広町にある『かずみ』。
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女将の西和美さんは、地元、奄美大島の出身。大阪のユニチカの給食センターなどで働いていたこともあるとか。戻ってきてからは手打ちうどんやさんをなさっていましたが、「やっぱり奄美なのでうどんじゃなくて、郷土料理だよね♪」と、今のスタイルになって30数年。
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奄美の三線が飾ってありました。
いえ、飾りでは無く、実際に演奏できます。詳細は後ほど。
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それにしても、驚きの連続な1軒でした。
店内にいたら、日本語ペラペラのイタリア人の方が入店なさいました。
なんと、料理研究家のベリッシモ・フランチェスコさん。
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西和美さんは奄美の島唄を全国で歌っている有名な方なのです。
CDも発売中。
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さて、焼酎を頂きましょう。
ボトルは2500円から。「じょうご」「れんと」「里の曙」などが特に人気です。
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料理のシステムは、基本的にコースのみ3000円。いつも混んでいるので、要予約です。

さて、料理ですが・・・
「油ぞうめん」
そうめんの豚肉野菜炒め。奄美の郷土料理です。爽やかな味付けで、豚肉の塩味が良いアクセントになっています。
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「貝の盛り合わせ」
島サザエや、トビンニャ(まがき貝)など。カラフルなサザエに南国を感じます。
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「赤ウルメのからあげ」
赤ウルメは、たかさごという魚の事だそう。けっこうしっかりとした骨がありますが、身は柔らかくてふっくらとして美味。
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「豚足などの煮物」
こちらも郷土料理です。『かずみ』さんの味付けは優しく、ほんのり甘めな仕上がり。
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「ゴーヤのピーナッツみそ和え」
ゴーヤのほろ苦さに、やはり南国を感じますね。ピーナッツみそも奄美名物。
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「車海老のから揚げ」
よく、川海老のから揚げはありますが、車海老はダイナミックですね!
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「お刺身」
新鮮なお刺身まで出てきて、もう満腹、大満足です。またまた驚くほどの量で、食べ切れません!
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でも、さらなる驚きは、これからでした。
おもむろに常連のお客さんが立ちあがると、先ほどの三線を手に、島唄を弾き始めました。
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すると、旋律に合わせて和美さんが歌いだし……。
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楽しく聞いていた僕らお客さんも、太鼓を持たされ、叩き方を教わって、にわか演奏者として仲間入り。
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時が経つごとにさらに盛り上がり、最後は全員、立ち上がって、島唄に合わせて踊り出す。こうして超驚きの1時間。最後はみんなが一体化しました。凄い、これぞ、奄美の醍醐味。
もう、感動するほど思い出に残るひとときでした。ありがとう『かずみ』さん。
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おいしかったし、楽しかった!! ごちそうさまでした!!


郷土料理 かずみ
鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
0997-52-5414(要予約)             
17:00〜23:00
不定休
黒糖焼酎 ボトル2500円〜
料理はコースで3000円


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