たべあるキング「食材探求プロジェクト」【フグ編】その2・・・フグ釣った(^▽^)


「食を通じて日本を元気に!」が合言葉の「たべあるキング」は、2016年からは食材を探求することで、その食材の隠された魅力や可能性を発掘し、日本をさらに元気にするという「食材探求プロジェクト」がスタート。
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前回の日記では、長崎・平戸へ行き、『豊鮨』でフグをいただいた話を書きました。
http://hants.livedoor.biz/archives/52062418.html

そして、一行は、いよいよ養殖場へと向かいます。
さきほど美味しい料理を堪能したので、大満足のプロジェクトメンバー。
すでに、フグの魅力に取りつかれています。
中には、「生まれ変わったらフグになりたい♪」とまで思う人も!(ウソ、いませんww)
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そしてクルマは平戸市内でもどんどん奥のほうへと向かい、古江湾というところに。
すると坂本社長がおっしゃいました。
「この古江湾全体が、私たちの養殖場です!」
全体って!!規模、デカすぎ!!(@▽@)
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とりあえず船着き場に到着です。
防寒具を纏います。船で現地まで行くのだとか。
テンションマックスのたべあるキング、フグプロジェクトメンバー(^▽^)
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桟橋を渡り、船に乗り込みます。
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案内してくださるのは、株式会社長崎ファームの方。
東京一番フーズのグループ会社で、とらふぐ卸売り、身欠き(みがき)ふぐ加工販売を中心に、 鮮魚・活魚・水産物の加工販売を行っています。長崎県平戸事業所では、とらふぐ 養殖、クロマグロ養殖などを展開。養殖事業に乗り出したのは2011年からだそう。
http://nagasaki-farm.co.jp/
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それにしても寒いです。なんせ、真冬ですから。気温も0度近いんじゃないかな。
テレビでは大寒波襲来とか言ってる日だし(汗)
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こちらではトラフグの他、ヒラマサやマグロも養殖なさっているそう。
漁師になった気分の中、船は10分程、海上を進み、ヒラマサの養殖場視察を経て、マグロ養殖場へと到着。
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ここで、より大きなマグロ釣り漁船へと乗り換えます。
こちらでは「平戸本まぐろ極海(きわみ)一番」というブランドの本マグロを養殖なさってます。マグロの養殖って、凄く珍しいです。
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外食産業グループでは、日本初の本まぐろの本格的養殖なんだとか。日本の本まぐろ資源管理体制の規制枠の下、株式会社長崎ファームが平戸でのクロマグロ養殖を許可された唯一の養殖業者なのだそう。

どうやって釣るのかなと伺えば「一本釣り」だそう。
カツオの一本釣りみたいに竿を垂らして、エサに食いついたら一気に引き上げるのを想像していたら、ドボン! ぎええええ!!
真冬ですよ。外でさえ寒いのに、いくらウエットスーツを着ているからといって(寒。。)。。
しかも、しばらく潜ったまま、浮かんで来ない。大丈夫か?
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しかもしかも、長い棒を使って電気ショックで仕留めるのだそう。
ていうか、自分は感電しないのか?聞けば聞くほど、ぎえええええ!!!(超寒。。)
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でも、釣れました。無事で良かった……。
それにしても単にいつもいただいているマグロですが、現場の方の努力によって僕らの口に入るんだと思うと、ちょっと申し訳ない気持ちに。感謝の念をもっていただくことにしますねm(__)m
「30キロくらいの小ぶりです」というけれど、僕には十分です!
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ところが、これからがドキドキ。
「さばきますね!」といって、あんなことやこんなこと(汗)
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取りだされた心臓が、ずっと動いています!!
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怯えているのは女子チームだけではありません。僕もです(笑)
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氷水で瞬間的にクール冷蔵。
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そして船は動き、今度は、いよいよ「トラフグ」の養殖場へ。
ヒラマサやマグロは回遊するので丸型でしたが、トラフグのは四角いですね。
鳥に狙われないように、上部には網が貼ってあります。
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餌を巻いたら、沢山のトラフグがパシャパシャと跳ね回りました。
ひとことでトラフグの養殖といっても、実はとても難しいそう。他の魚種と比較して、非常に生産に手間がかかるらしく、状態に合わせた投餌をこまめに変えたり、駆虫作業、歯切りなどを行ったり、飼育密度も管理しないといけないのだとか。
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歯切り作業が気になりました。なんでも、約2年の生涯のうち、3〜4回行うのだとか。ペンチで切るらしく、数も多いので1回に2週間かかるとか。なので、歯切り職人さんがいるとか。(トラフグ同士が噛みあうのを防ぐため。凄いみたい。簡単に人間の指の関節とかも切られちゃうほどの鋭さあり。うわー)

で、長崎ファームさんでは、高品質のトラフグを養殖するために、特に餌にこだわっているわけですね。トラフグの養殖は最初は生餌でしたが、供給する餌の成分がばらつき、結果として養殖魚の栄養状態がばらつき、餌由来の魚病に感染することもあって、歩留まりが低い&食味もばらつきがあったそう。
それからMP(モイストペレット)と呼ばれる生餌と魚粉、魚油、大豆粕などをペレットマシーンで混ぜて作るタイプが開発され、さらに、あらかじめトラフグに最適な栄養状態を実現したエスクトルーダーという高圧高熱処理機械を通したEP(エクストルーデッドペレット)という餌が登場して、養殖トラフグの味が革命的に向上したのだとか。

ちなみに長崎ファームさんでは、マグロ1000匹、トラフグ5万匹!

そんなトラフグですが「釣ってみますか?」みたいな話になり……
ええええ?歯が危ないとか聞いたばかりなので、ちょっとドキドキ。
そしたら、網ですくう方式みたい。
というわけで、全員が、いきなりの「トラフグ捕獲大作戦!」
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「向かってきたところを、サッとすくうんです!」という助言のもと、みんな、おっかなびっくり挑戦したところ、あれ!けっこうみんな簡単にGET(^▽^)
僕なんか、一度に2匹をすくってしまい、イザというときには、意地汚い本性が出ますね(大汗)
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というわけで、凄く寒かったですが、貴重な体験をさせていただきました。
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最後に記念撮影。みんな、達成感に満ち溢れております。
って、冷静に考えたら、単に寒かった中で、網でトラフグをすくっただけじゃん(^▽^;
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ちなみに、養殖場は、平戸市最高峰の安満岳の清流と対馬海流の恵み豊かな入江に位置しています。平戸の潮風と山と海の恵みをいただき、“すっきりとした脂身”に仕上がっているそう。岸からいきなり深くなっている地形も、養殖にはぴったりなんだとか。


とりあえず、一日が長いです。

夜は『わらび』という蕎麦居酒屋さんで、懇親会。
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東京一番フーズの坂本社長をはじめ、長崎ファームの皆さん、そして平戸市長の黒田成彦さんまでいらして下さり、一大イベントとなりました。
僕は毎年、全国をほぼ一周するくらい取材で伺いますが、平戸市は超久々。しかも歴史に疎いので、江戸時代はオランダとか外国の玄関口が今の長崎県では平戸だった話を伺い、びっくり。
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地元のお酒をいただいたり、
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マグロやトラフグなどをいただいたり。
さきほどマグロ解体に怖がっていた面々も「美味しい♪♪」と、言ってますwww
(僕もですーー。)(^▽^;
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十割蕎麦が有名みたい。美味しかった。
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すると、黒田市長が、いきなりのオンステージに!!
うわ、2時間コースか?(汗)と思いきや、
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なんと、はあちゅうさん&もえのあずきさんがお誕生日ということで、市長自ら「Happy birthday」の演奏を!!スゲー、贅沢!!!
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しかし、誰が誕生日か分からない3ショット(^▽^;
ていうか、このあと黒田市長が尾崎豊の「I Love You」を演奏&歌い、超ウマくて驚きました。それで終わっちゃった。なんというバランス感覚の素敵な市長。でも、あまりにお上手なので、もっと何曲も聞きたかった。。。
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最後は黒田市長&たべあるキングで、記念撮影。
その後、女子チーム&僕ら男子チーム数名はホテルへ。
残りのメンバーが、どうなったかは、口が裂けても言えません(*^^*)
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そして一日めは終了。
明日、大変なことが起こることは、まだ誰も知らないのでした・・・・・・

つづく。。