夏のカキオコは牡蠣じゃないin岡山・日生
「晴れの国」というキャッチフレーズがあるほど、岡山県は晴れている日が多い。この日も朝から良い天気だ。JR岡山駅周辺に宿泊していた僕は、ちょこっと時間があき、ならば、と電車に乗って日生(ひなせ)へと向かった。
日生は「カキオコ」、簡単に言えばカキ入りお好み焼きで有名な地。果物の柿ではなく、貝の牡蠣。僕は広島のグルメ本を出版しているので、広島には様々なご当地お好み焼きが存在することを知っている。
でも、日生は岡山ということもあり、実は町自体が未訪。想像よりもずっと風光明媚な地に驚いた。
もともと日生は漁業で栄えた町だ。特に牡蠣の養殖が盛んで、今でも人気。なので街中には牡蠣料理を提供するお店ももちろんあるし、それが派生して、牡蠣とお好み焼きが融合して、カキオコが誕生したというわけ。これがまた本当に町じゅうにカキオコを提供するお店がわんさかある。もちろんMAPもあり、ご当地グルメとして大々的に売り出している。
が、今回、日生のお好み焼きやさんに伺ったのはカキオコを食べるためじゃない。
そもそも岡山あたりの牡蠣は冬に採れるもので、夏場は冷凍。冷凍牡蠣も旨みが凝縮して旨いという意見もあるのだが、とりあえずカキオコは旬の冬に来ようと誓い、ちょっと別の、気になる料理をいただきに来た。
向かった先は「浜屋みっちゃん」。
まさに昭和をひきずった外観&店内だが、町全体が昭和な感じなので、昭和な雰囲気の中に違和感なく昭和なお店がある感じだ。
店内に入れば、焼き台を囲むようにパイプ椅子が並ぶ、なんともアットホームな作り。
年配のご夫婦が二人三脚で切り盛りしている。
写真ではお客さんが誰もいないように見えるが、実際は違うのだ。
出来上がるまで手前の椅子で待ち、完成したら「どうぞ」と呼ばれるスタイル。
僕が行った時は、6名の家族連れが来ていた。夏の平日なのでこんなもんだが、冬の週末ともなると、もう混んじゃって混んじゃって「ホントにすごーい」みたい(知り合いの岡山県民 談)。
県北から来たというご家族は、2時間かけて到着したそう。さすが岡山県。広い。なので、同じ県民とはいえ、別世界のようで完璧に観光客でカキオコを食べていた。
その脇で、僕がオーダーしたのが、エビオコ。
日生では従来からガラエビという小さめなエビが採れるそうで、カキオコが有名になる前は、それと並んでエビオコも2大看板的な商品だったそう。実際、通年にわたって味わえるので、地元の人とかはエビオコをオーダーするほうが圧倒的なようだ。
近所の魚市場から朝に仕入れた生のガラエビを、営業前にせっせと殻をむき、仕込んでいる。
小麦粉主体の生地の上に千切りのキャベツ、そしてガラエビを載せ、さらに生地をとろりとかけた。
暫くしたらひっくり返して、結構ギューギュー押すのが「浜屋みっちゃん」流。
後半に、ソースと一味唐辛子、青ネギを載せて出来上がり。
広島に近い重ね焼きタイプのお好み焼きだが、けっこう押すのでしっかりとした食感だ。
エビ自体が、焼く前はねっとりとした感じだったが、完成したそれは爽やかにエビ風味が加わる感じになった。そしてけっこう縮むことも判明。あんなにどっさり入れていたのに、いただくときは、いい意味で違和感がないというか。でも生のエビなので、やはり噛みしめれば優しい甘さもある。
おススメは卓上のマヨネーズと一味唐辛子を自分好みの味になるようにかけるスタイルだそう。
食べきれないほどの大きさ(実際に食べきれず、半分くらいお持ち帰りしたのだ)。
そして・・・
実はここからが重要だ。なんと、最近、ちょっとした話題なのがカキオコならぬ「夏季オコ」。発音自体は同じだが、夏バージョン。それは「エビオコとかき氷を一緒に味わう」というスタイル。
エビオコが出来た時点で、かき氷をオーダー。入口付近に設置された製氷機で、奥さんが手際よく削ってくれる。すぐ出来た。
数あるお好み焼き店の中で「浜屋みっちゃん」を選んだのは、蜜まで自家製という点。
黒糖を用いているそうで、実にまろやかな深みがあって美味しい!!
熱々のエビオコを一口、そしてかき氷を一口。それを交互に味わうことで、熱さと冷たさの相反するテイストの相互作用で、さらに両者が引き立つ。
暑暑の晴れの日に、熱々なエビオコ、そしてキンキンに冷えたかき氷。
まさに夏の一日だった。
おいしかった!! ごちそうさまでした!!
「晴れの国」というキャッチフレーズがあるほど、岡山県は晴れている日が多い。この日も朝から良い天気だ。JR岡山駅周辺に宿泊していた僕は、ちょこっと時間があき、ならば、と電車に乗って日生(ひなせ)へと向かった。
日生は「カキオコ」、簡単に言えばカキ入りお好み焼きで有名な地。果物の柿ではなく、貝の牡蠣。僕は広島のグルメ本を出版しているので、広島には様々なご当地お好み焼きが存在することを知っている。
でも、日生は岡山ということもあり、実は町自体が未訪。想像よりもずっと風光明媚な地に驚いた。
もともと日生は漁業で栄えた町だ。特に牡蠣の養殖が盛んで、今でも人気。なので街中には牡蠣料理を提供するお店ももちろんあるし、それが派生して、牡蠣とお好み焼きが融合して、カキオコが誕生したというわけ。これがまた本当に町じゅうにカキオコを提供するお店がわんさかある。もちろんMAPもあり、ご当地グルメとして大々的に売り出している。
が、今回、日生のお好み焼きやさんに伺ったのはカキオコを食べるためじゃない。
そもそも岡山あたりの牡蠣は冬に採れるもので、夏場は冷凍。冷凍牡蠣も旨みが凝縮して旨いという意見もあるのだが、とりあえずカキオコは旬の冬に来ようと誓い、ちょっと別の、気になる料理をいただきに来た。
向かった先は「浜屋みっちゃん」。
まさに昭和をひきずった外観&店内だが、町全体が昭和な感じなので、昭和な雰囲気の中に違和感なく昭和なお店がある感じだ。
店内に入れば、焼き台を囲むようにパイプ椅子が並ぶ、なんともアットホームな作り。
年配のご夫婦が二人三脚で切り盛りしている。
写真ではお客さんが誰もいないように見えるが、実際は違うのだ。
出来上がるまで手前の椅子で待ち、完成したら「どうぞ」と呼ばれるスタイル。
僕が行った時は、6名の家族連れが来ていた。夏の平日なのでこんなもんだが、冬の週末ともなると、もう混んじゃって混んじゃって「ホントにすごーい」みたい(知り合いの岡山県民 談)。
県北から来たというご家族は、2時間かけて到着したそう。さすが岡山県。広い。なので、同じ県民とはいえ、別世界のようで完璧に観光客でカキオコを食べていた。
その脇で、僕がオーダーしたのが、エビオコ。
日生では従来からガラエビという小さめなエビが採れるそうで、カキオコが有名になる前は、それと並んでエビオコも2大看板的な商品だったそう。実際、通年にわたって味わえるので、地元の人とかはエビオコをオーダーするほうが圧倒的なようだ。
近所の魚市場から朝に仕入れた生のガラエビを、営業前にせっせと殻をむき、仕込んでいる。
小麦粉主体の生地の上に千切りのキャベツ、そしてガラエビを載せ、さらに生地をとろりとかけた。
暫くしたらひっくり返して、結構ギューギュー押すのが「浜屋みっちゃん」流。
後半に、ソースと一味唐辛子、青ネギを載せて出来上がり。
広島に近い重ね焼きタイプのお好み焼きだが、けっこう押すのでしっかりとした食感だ。
エビ自体が、焼く前はねっとりとした感じだったが、完成したそれは爽やかにエビ風味が加わる感じになった。そしてけっこう縮むことも判明。あんなにどっさり入れていたのに、いただくときは、いい意味で違和感がないというか。でも生のエビなので、やはり噛みしめれば優しい甘さもある。
おススメは卓上のマヨネーズと一味唐辛子を自分好みの味になるようにかけるスタイルだそう。
食べきれないほどの大きさ(実際に食べきれず、半分くらいお持ち帰りしたのだ)。
そして・・・
実はここからが重要だ。なんと、最近、ちょっとした話題なのがカキオコならぬ「夏季オコ」。発音自体は同じだが、夏バージョン。それは「エビオコとかき氷を一緒に味わう」というスタイル。
エビオコが出来た時点で、かき氷をオーダー。入口付近に設置された製氷機で、奥さんが手際よく削ってくれる。すぐ出来た。
数あるお好み焼き店の中で「浜屋みっちゃん」を選んだのは、蜜まで自家製という点。
黒糖を用いているそうで、実にまろやかな深みがあって美味しい!!
熱々のエビオコを一口、そしてかき氷を一口。それを交互に味わうことで、熱さと冷たさの相反するテイストの相互作用で、さらに両者が引き立つ。
暑暑の晴れの日に、熱々なエビオコ、そしてキンキンに冷えたかき氷。
まさに夏の一日だった。
おいしかった!! ごちそうさまでした!!