餃子一筋40年。宮崎市内の超有名餃子店


毎年、市町村別の餃子購入額が話題になります。1位2位を栃木県宇都宮市と静岡県浜松市がデッドヒートを繰り広げています。3位も時々話題になりますね。京都市だったり堺市だったり宮崎市だったり。ちなみに2015年(平成27年)は3位が宮崎市。そのくらい、宮崎の方々も餃子が好きだったりします。

市内繁華街の一角にある『黒兵衛』は宮崎市を代表する餃子専門店です。
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ご主人の黒木賢次さんは宮崎市で店を構えて40数年。延岡市に、やはり『黒兵衛』がありますが、そちらがお父様のお店です。「父は昭和10年代に満州で地方公務員をしていて、20年代に戻ってきて脱サラでお店を始めたんですよ」と黒木さん。
なので延岡はもう約60年の歴史が。最初はラーメンをなさったりしていたけれど、餃子にシフトしたのだとか。黒木さんは、すぐに習って宮崎市で独立したわけではなく、10年ほど東京で航空会社に勤めていたこともあるそう。今は2人の息子さんも手伝っています(康徳さんと航平さん)。
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さすが有名店です。野球選手や有名人のサイン色紙がずらり。
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大の人気店ですので、仕込みの量も半端なし!
「多い日は2000個くらい作るかな?」と笑いながらも、あっという間に1つを完成させていく姿に熟練という言葉がよぎります。
全て手作りなんです。餡はもちろん、皮まで手作り。
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料理メニューは「餃子」のみ。
この潔さが素敵です。
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年季の入った丸いフライパンと蓋。
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手慣れた手つきで息子さんが焼いてくださいました。
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そして「餃子」完成です!
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まさに、シンプルイズベストという表現がぴったり。
やや小ぶりで、まるでフグのようにぷくっと丸く仕上げた餃子。
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不思議な食感なのです。皮がもちもちでいながらも、外側がパリパリと香ばしい。
焼き具合も浅すぎず深すぎずといった具合で、とてもバランスよく仕上げています。簡単そうに見えて、この焼き方も難しそう!
蓋をして焼くためか、少し揚げ餃子的な口当たりもある焼き餃子です。
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餡はキャベツ、玉ねぎ、ニラ、にんにく、合いびき。
野菜主体でサクサクながらも合いびきの旨みが添えらえ、匂い控えめのにんにくが上手に下支えしています。
これを酢醤油で。醤油は地元の会社のもの。お好みで自家製ラー油もGOOD。
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あっという間に1皿いただいてしまいました。気軽に3皿くらい行けそうです。
ビールとの相性は抜群ですね。今回はウーロン茶でしたが。
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もともと当地は映画館があったものの「繁華街からはちょっと外れていて暗かったよ」と黒木さん。大通りも西側は橋がなくて行き止まりだったとか。でもそれから約40年。今では繁華街の中心地。そんな先見の明も『黒兵衛』が今まで続く理由のひとつかも。


おいしかった!! ごちそうさまでした!!


ギョーザ専門店 黒兵衛 (くろべえ)
宮崎県宮崎市千草町1-1
0985-24-4268
18:00〜翌2:00
不定休
餃子 八コ 450円
ウーロン茶 150円

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