5代めが店を守る、明治4年創業の和菓子店


明治4年、廃藩置県を機に士分を捨てた旧巖邑(岐阜県岩村町)藩士が浜松に移り創業。それが「巖邑堂」(がんゆうどう)です。
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3代めが確立した味を、5代めの内田弘守さんまで頑なに守り続けています。
内田さんは東京の成城大学在学時から青梅市の「紅梅苑」で修業も積み、実家に戻ってきたそう。
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現在は本店が改装中ゆえ、袖紫ヶ森店に訪れました。
駐車場も15台ある広々とした敷地に、和風モダンで天井の高い雰囲気。そこに上質な和菓子がショーケースの中に並んでいます。
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最中など様々な和菓子があります。その中での人気のひとつが、どら焼き。
「でも、最初は先代に作らせてもらえなかったんです」と内田さん。
内田さんは、どら焼きが大好きだったのですが、先代(4代め)であるお父様は厳格な方で、新しいメニューを加えることを良しとしなかったそう。その転機が訪れたのは以前に本店を改装するため仮工場を建てた時。以来、ラインナップに加わり、現在の看板商品のひとつとなりました。
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餡には、北海道は美瑛町の小豆「しゅまり」を使用しています。「しゅまり」は小豆本来のふくよかな風味で、北海道産小豆の中でも最良品として評価が高く、北海道優良品種として認定されている希少価値の高い小豆だそう。それを“つぶあん”タイプで仕上げているので、まさに上質な旨みが特徴です。
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また、最近は、上生菓子もとても評判です。
ひとことで言えば「洗練された伝統菓子」
代々受け継がれた技術と、こだわり抜いて作る餡で作成された創作系の上質な生菓子。季節により色や形は違うそうですが、頑なに朝作りを守り、可能な限り職人の手作りを貫いています。
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それらと抹茶のセットなどが、店内でも味わえます。
ゆったりとしたひとときも、素敵です。
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おいしかった!! ごちそうさまでした!!


巌邑堂 袖紫ヶ森店
静岡県浜松市中区伝馬町32
053-545-3232
9:00〜18:30
(喫茶は10:00〜17:00)
水曜日

上生菓子とお抹茶 800円
ほか

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