創業元和6年の老舗うなぎ店、岐阜「二文字屋」
JR岐阜駅南東に徒歩約8分。一見すると住宅が並ぶ地に、元和6年(1620年)創業のうなぎ専門店「二文字屋(にもんじや)」があります。創業者は岐阜城下より移り住んだ上野長七郎氏。店先の池では錦鯉が何匹も泳いでいたりと、情緒ただよう雰囲気です。しかし、なぜこの地に? 実は店舗の前面道路が旧来の中山道だったと聞き、納得。この一帯は中山道六十九次の53番めの加納宿という宿場町だったそう。外観も店内も堂々たる風格を有する中に、時代の経過とともに今は畳敷きの部屋もテーブルと椅子になったりと、なんとも時空を越えた双方の良さが相俟っています。現在のご主人は13代め。とても珍しいのは料理によって3種類のうなぎの焼き方がある点。サクっとした食感のうな丼を基本とし、ひつまぶしは焼きを強めに、うな重は逆にふわふわとろとろに仕上げているそう。今回いただいたのは長焼きの「鶴長」という一品。なんと二段重ねになっています。上段には丼と同じく、サクっとした食感のうなぎの蒲焼き。下段にはふっくらとしたご飯。なるほど、分けることにより、両者の食感と旨みが最大限に引き出せるというわけですね。ちなみに3種類の食感の違いを味わいたい方は「うなぎ三昧」なるメニューも。
長焼きの「鶴長」。2段重ねに驚き、腹開きで蒸さずに焼き上げたサクッとした食感に唸る
かつての中山道加納宿に佇む一戸建て。創業して400年の歴史をも感じる
欄間には、創業当時に泊った左甚五郎が掘った“月夜に川原で餅をつくウサギ”が
蓋つきで登場。もともとは黒かった漆塗りの器が、時代とともにこの色まで変化
現在は九州産のうなぎを使用。長焼きは「竹長」〜「鶴長」まで量で価格が変わる
ふっくら炊きあがったごはん。秘伝の継ぎ足しタレのうなぎとの相性も抜群だ
二文字屋 (にもんじや)
岐阜県岐阜市加納本町2-17
058-271-7843
11:30〜14:00、17:00〜20:00 ともにうなぎ無くなり次第終了
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
鶴長 3950円(税別)
【岐阜編】目次に戻る
http://hants.livedoor.biz/archives/52162450.html
JR岐阜駅南東に徒歩約8分。一見すると住宅が並ぶ地に、元和6年(1620年)創業のうなぎ専門店「二文字屋(にもんじや)」があります。創業者は岐阜城下より移り住んだ上野長七郎氏。店先の池では錦鯉が何匹も泳いでいたりと、情緒ただよう雰囲気です。しかし、なぜこの地に? 実は店舗の前面道路が旧来の中山道だったと聞き、納得。この一帯は中山道六十九次の53番めの加納宿という宿場町だったそう。外観も店内も堂々たる風格を有する中に、時代の経過とともに今は畳敷きの部屋もテーブルと椅子になったりと、なんとも時空を越えた双方の良さが相俟っています。現在のご主人は13代め。とても珍しいのは料理によって3種類のうなぎの焼き方がある点。サクっとした食感のうな丼を基本とし、ひつまぶしは焼きを強めに、うな重は逆にふわふわとろとろに仕上げているそう。今回いただいたのは長焼きの「鶴長」という一品。なんと二段重ねになっています。上段には丼と同じく、サクっとした食感のうなぎの蒲焼き。下段にはふっくらとしたご飯。なるほど、分けることにより、両者の食感と旨みが最大限に引き出せるというわけですね。ちなみに3種類の食感の違いを味わいたい方は「うなぎ三昧」なるメニューも。
長焼きの「鶴長」。2段重ねに驚き、腹開きで蒸さずに焼き上げたサクッとした食感に唸る
かつての中山道加納宿に佇む一戸建て。創業して400年の歴史をも感じる
欄間には、創業当時に泊った左甚五郎が掘った“月夜に川原で餅をつくウサギ”が
蓋つきで登場。もともとは黒かった漆塗りの器が、時代とともにこの色まで変化
現在は九州産のうなぎを使用。長焼きは「竹長」〜「鶴長」まで量で価格が変わる
ふっくら炊きあがったごはん。秘伝の継ぎ足しタレのうなぎとの相性も抜群だ
二文字屋 (にもんじや)
岐阜県岐阜市加納本町2-17
058-271-7843
11:30〜14:00、17:00〜20:00 ともにうなぎ無くなり次第終了
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
鶴長 3950円(税別)
【岐阜編】目次に戻る
http://hants.livedoor.biz/archives/52162450.html