余りに古すぎて創業がいつだか分からない。そんな飲食店が時々存在します。さいたま市岩槻の「中華の永楽」も、しかり。恐らく岩槻の方は全員知っているであろう有名な中華料理店です。

駐車場も店舗側の他に、北側の通りを挟んだ向かいにもあり、店舗も大きくて1階と2階を合わせれば百数十名の規模。



ちょこっと厨房も拝見させて頂きましたが、他店のご主人が羨ましがるほどの広々感。しかも中休みは無くて、11時〜24時(23時L.O)、年中無休(年末年始を除く)の営業で、お客としては嬉しい限り。知り合い曰く、以前は深夜まで営業していたそうですが、今の形態で充分です。

一般的な中華料理店だという認識でしたが、話を伺って驚きました。
初代は九州の出身で、上野の精養軒で修行を積んで、東京は業平橋で「洋食」を始めたそう。それが第二次世界大戦の前の事で、東京大空襲があって親戚を頼って岩槻に疎開したようです。戦後しばらくして、店舗を再開。中華に変わって行ったのは、二代目である御父様の代から。現在は両親や数名のスタッフと共に三代目的な篠永育弘さんも店を切り盛りなさっています。ちなみに篠永さんは調理師専門学校を出てからイタリア料理で6〜7年修行を積んだそうですが、その腕は封印して中華の道へ。そんな話を伺ってから改めてメニューを拝見すれば、中華メニューの他に、イカフライやカキフライ、オムライス、とんかつなどもラインナップされていました。成程です。
そして特筆すべきは「チャーハン」と「焼き飯」が存在する点。両者は、特に関西などでは同じ料理だったりしますが、こちらでは明らかに違います。「チャーハン」はオーソドックスタイプですが、「焼き飯」は洋食だった名残りと言うか、ピラフがベースなのだとか。もともと裏メニューとして常連さんに人気で、せっかくなら、と、篠永さんが店舗に入ってから表メニューに昇格させたみたい。

中華鍋にラードを入れて豚の背脂(固形)を炒め、刻んだメンマと玉ねぎも加えて炒め、ごはんを投入してさらに炒めていきます。決め手はずっと伝わる秘伝の醤油ダレ。出来上がった「焼き飯」にはグリーンピースも彩りを添えていました。

頂けば甘じょっぱい味わいで、つぶ感の周りをラードや背脂のしっとり感が包み込んでいます。背脂は固形な感じも残っていて、旨味のアクセントに。割と多めですが、背脂などの効果で、さらにボリューミーに感じます。なのに大盛(1.5〜2倍程度)がプラス220円、特盛(さらに倍)プラス440円と言う設定まで(汗)

スープも付きました。鶏や豚、昆布、煮干し、節系の味わいの強い中華スープ。

お米は岩槻など近隣の農家さんから仕入れているそう。野菜もなるべく地元。
「知っている方が作っているという安心感もそうですが、その方たちも来てくれるので、逆にきちんとした料理を提供しなくてはと言う気持ちになるのです」
なんとも真面目な、長年続く中華料理店でした。
中華の永楽 (ちゅうかのえいらく)
埼玉県さいたま市岩槻区西町1-4-7
048-756-2498
焼き飯 920円
#中華の永楽
#永楽
#岩槻中華料理
#岩槻中国料理
#岩槻グルメ
#岩槻チャーハン
#さいたまチャーハン
#焼き飯
#はんつ遠藤

駐車場も店舗側の他に、北側の通りを挟んだ向かいにもあり、店舗も大きくて1階と2階を合わせれば百数十名の規模。



ちょこっと厨房も拝見させて頂きましたが、他店のご主人が羨ましがるほどの広々感。しかも中休みは無くて、11時〜24時(23時L.O)、年中無休(年末年始を除く)の営業で、お客としては嬉しい限り。知り合い曰く、以前は深夜まで営業していたそうですが、今の形態で充分です。

一般的な中華料理店だという認識でしたが、話を伺って驚きました。
初代は九州の出身で、上野の精養軒で修行を積んで、東京は業平橋で「洋食」を始めたそう。それが第二次世界大戦の前の事で、東京大空襲があって親戚を頼って岩槻に疎開したようです。戦後しばらくして、店舗を再開。中華に変わって行ったのは、二代目である御父様の代から。現在は両親や数名のスタッフと共に三代目的な篠永育弘さんも店を切り盛りなさっています。ちなみに篠永さんは調理師専門学校を出てからイタリア料理で6〜7年修行を積んだそうですが、その腕は封印して中華の道へ。そんな話を伺ってから改めてメニューを拝見すれば、中華メニューの他に、イカフライやカキフライ、オムライス、とんかつなどもラインナップされていました。成程です。
そして特筆すべきは「チャーハン」と「焼き飯」が存在する点。両者は、特に関西などでは同じ料理だったりしますが、こちらでは明らかに違います。「チャーハン」はオーソドックスタイプですが、「焼き飯」は洋食だった名残りと言うか、ピラフがベースなのだとか。もともと裏メニューとして常連さんに人気で、せっかくなら、と、篠永さんが店舗に入ってから表メニューに昇格させたみたい。

中華鍋にラードを入れて豚の背脂(固形)を炒め、刻んだメンマと玉ねぎも加えて炒め、ごはんを投入してさらに炒めていきます。決め手はずっと伝わる秘伝の醤油ダレ。出来上がった「焼き飯」にはグリーンピースも彩りを添えていました。

頂けば甘じょっぱい味わいで、つぶ感の周りをラードや背脂のしっとり感が包み込んでいます。背脂は固形な感じも残っていて、旨味のアクセントに。割と多めですが、背脂などの効果で、さらにボリューミーに感じます。なのに大盛(1.5〜2倍程度)がプラス220円、特盛(さらに倍)プラス440円と言う設定まで(汗)

スープも付きました。鶏や豚、昆布、煮干し、節系の味わいの強い中華スープ。

お米は岩槻など近隣の農家さんから仕入れているそう。野菜もなるべく地元。
「知っている方が作っているという安心感もそうですが、その方たちも来てくれるので、逆にきちんとした料理を提供しなくてはと言う気持ちになるのです」
なんとも真面目な、長年続く中華料理店でした。
中華の永楽 (ちゅうかのえいらく)
埼玉県さいたま市岩槻区西町1-4-7
048-756-2498
焼き飯 920円
#中華の永楽
#永楽
#岩槻中華料理
#岩槻中国料理
#岩槻グルメ
#岩槻チャーハン
#さいたまチャーハン
#焼き飯
#はんつ遠藤