「親不孝通り」。仕事で全国各地を訪れると各地にある(あった)事に気付きます。通称だったり、中には印象が悪いと言う事で名称変更になった通りも。一番有名なのは福岡の天神でしょうか。こちらは一興で、2000年に親富幸通りと改称されましたが、2017年には元の親不孝通りに戻されました。由来は1970年代にこの通りに予備校があって予備校生がたくさんいたからとか。そんな事を言ったら全国至る所が親不孝通りになってしまいます。そもそも予備校生は、そんなに親不孝じゃないです。

その親不孝通りを北へと進み、舞鶴交番を過ぎた次の角を東(右)へ曲がれば「侑久上海 天神店」。創業者は福岡の中国料理界の巨匠と言われた故・知久知明氏。現在は塚崎幸一氏が継ぎ、陣頭指揮を取っています。塚崎さんは福岡で生まれ育ち、大阪の辻調理師専門学校を卒業した後、福岡のシーホークホテル&リゾートの開業時に就職。知久氏の元で、中国料理をさらに学んだそう。
「侑久上海」は上海料理をベースに、地元福岡の食材を取り入れた料理を提供なさっています。もちろん高級料理、例えば鱶鰭の姿煮などや、季節感を活かした料理などもありますが、ランチは定食主体だったりと、幅広いのも人気の所以みたい。何れの料理も「ここでしか味わえない美味しさ」を追求なさっていて、頭が下がります。
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今回頂いたのはインターネットで1位になった事もある「スペアリブあんかけ炒飯」です。考案されたのは十数年前。会社員の方にボリュームがあってスピード感(早い提供)もあるランチをと考え、もともとメニューにあったスペアリブの豆鼓煮込みと炒飯を組み合わせる事を思い付いたそう。
まずは炒飯を作成します。中華鍋(両手鍋)に白絞油ベースで全卵を炒め、白米を投入。パラパラ感を重視するため、敢えて外国米を用いたガス炊きの白米です。味付けは伯方の塩とうま味調味料くらい。器に盛った後は、今度はスペアリブあんかけの作成。スペアリブは真鍋で予め調理してあります。醤油と紹興酒、砂糖、玉ネギなどを加えて二時間茹でてから一晩寝かせて。たくさん煮込んで骨からも旨味が溶けだすように調理なさったスペアリブ。それを中華鍋に入れて、ニンニクや生姜、辛味とコクの手作り醤(ジャン)、砂糖、醤油などを時間差で投入して、優しいとろみが活きるあんかけを一緒に作ります。ごま油とラー油を上がりに入れてさらに香りとコクを加えて調理。先程の炒飯と合わせれば、完成です。
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まずはパラパラとした食感の優しい炒飯のみを味わい、次にうま味たっぷりの箸で切れるほどに柔らかなスペアリブをガブリと行き、中国系のコク豊かなややピリ辛さと優しい甘さとしょっぱさが一体化した濃いめのあんかけと炒飯のハーモニーを堪能した後、さらにスペアリブもそこに加えて三位一体的な美味しさを一緒に満喫。青菜のシャキシャキ感も良い箸休め的で、もう、魅惑のスペアリブあんかけ炒飯ワールドが炸裂。
しかも、月〜金のランチタイムは、スープ、浅漬け、杏仁豆腐まで。
ちなみに天神駅至近の天神ビジネスセンタービルB2Fには「侑久上海 THE BUND」があり、其方は中華バル的な構成のようです。
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中国料理 侑久上海 北天神本店 (ゆうきゅうしゃんはい)
福岡県福岡市中央区天神3-8-18
092-718-3377
スペアリブあんかけ炒飯 1600円(ランチはスープ、漬物、杏仁豆腐 付き)

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